インテリアグリーンとして流行の観葉植物ですが、いざ植えるとなるとさまざまな種類があり、何を植えるか迷ってしまうこともあるでしょう。室内でも育てやすい観葉植物としては、比較的光量が少ない日陰のような場所でも育つ種類が最適です。
当記事では、日陰に強い観葉植物の種類について説明するとともに、観葉植物を枯らさずに育てるコツや観葉植物を楽しむための選び方・飾り方を解説します。室内で観葉植物を楽しみたい方はぜひ参考にしてください。
【目次】
光合成を行う植物には、日光の存在が欠かせません。日光を浴びた植物は水と二酸化炭素を用い、栄養素となるデンプンや酸素を生成します。植物が日光を十分に浴びないとデンプンが生成されず、成長に支障をきたします。
観葉植物にも光合成は不可欠ですが、種類によっては直射日光が苦手なため、置き場所への配慮が必要です。直射日光を当てずに日陰で育てる場合は、観葉植物の「耐陰性」に着目することをおすすめします。
以下では、植物の耐陰性や日陰の種類について解説します。
植物の種類によって、成長に必要な光量は千差万別です。わずかな光で成長する植物もあれば、直射日光を長時間浴びて成長する植物もあります。室内など日陰で植物を育てたい場合は、日光が少なくても育つ「耐陰性がある」種類を選んでください。
耐陰性とは、わずかな光で成長できる植物の性質を意味します。ジャングルなどの高い樹木に囲まれ日光がほとんど当たらない場所でも、多くの植物が成長しています。こうした植物には高い耐陰性があるため、日陰でも成長することが可能です。
耐陰性がある植物は少量の日光で効率良く光合成するための構造上の特徴を持っています。具体的には、背丈が比較的低く大きい葉をつけていたり、小さな葉をたくさんつけていたりといった特徴です。
観葉植物の中でも、モンステラ・ポトス・サンセベリアなどは耐陰性が高い種類です。耐陰性が高い観葉植物は、日光が当たらない玄関先やトイレ、半日陰のキッチンなどでも育てやすいでしょう。
ひとくちに「日陰」といっても、日陰にはいくつかの種類があります。以下では、日陰を3つの種類に分類し、それぞれの特徴を簡潔に解説します。
半日陰 |
壁や建物といった障害物があるために、1日のうちで日光が当たる時間が2~3時間程度のみの日陰。木漏れ日によって、日光が当たる場所と当たらない場所が混在している場合も半日陰の範疇に入ります。 |
明るい日陰 |
直射日光が当たらない場所や、日光が1日のうち数十分間ほどの短い時間のみ当たる場所にできる日陰。壁やガラスなどの反射光が差す場合も明るい日陰と言えます。 |
暗い日陰 |
1日を通して日光が当たらず、反射光も差さない場所にできる日陰。 |
植物によってどのような日陰を好むかは異なります。購入する前に、置き場所の日当たりや日陰の状態を確認し、最も適した植物を選んでください。
日陰に置く観葉植物は、日光浴や水やりの回数、植える土の性質などに気をつけることで、枯らさずに育てられます。以下では、日陰の観葉植物を枯らさないための注意点4つを挙げ、詳しく解説します。
日陰を好む観葉植物であっても、まったく光量がないと育ちません。1日に2~3時間程度、数日に1回程度など、定期的に観葉植物を日陰から窓際やベランダへと移し、日光浴させるように心がけてください。
春から秋にかけては、朝や午前の時間帯に日光を当てましょう。夏は日差しが強く、昼間や午後に直射日光を当てると、短時間でも葉焼けを起こす可能性があるため要注意です。
一方、日差しが弱い冬は、気温が低い場所に観葉植物を長時間置いておくと枯れるリスクがあるので、気温が暖かくなる正午前後の数時間、日光に当てると良いでしょう。定期的な日光浴が、観葉植物を健康な状態に保ちます。
観葉植物を移動するのが難しい場合はライトを活用できます。人工的な照明でも、観葉植物は光合成が可能です。仕事のために午前中の移動が難しかったり、鉢が重くて簡単には動かせなかったりする際は、ライトを活用しましょう。
ただし、すべてのライトが観葉植物に光合成を促すわけではありません。光合成を促す作用を持っているライトは、赤色の可視光線です。一方で、青色の可視光線には葉や実を成長させる作用があります。
観葉植物用のライトに適しているのはLEDライトや蛍光灯です。LEDライトや蛍光灯は適度に明るく、熱を発さないため、葉を傷めません。人工的なライトは1日10~13時間程度の照射が必要なので、コスト面からは電気代が安価なLEDライトがおすすめです。
一般的に、植物の成長は土によっても左右されます。観葉植物が好むのは水はけや通気性が良い土です。水はけや通気性の悪い土に植えると、根が張りにくく、成長不足や根腐れが起こります。
観葉植物の土は、市販の赤玉土や腐葉をブレンドして作ることもできます。小粒の軽石や土地改良剤などを加えると、水はけや通気性をさらに良くします。ただし、腐葉土や有機肥料を含んだ土は、臭いがしたり、虫が発生したりする場合があります。臭いや虫の発生を抑えるために、有機質の少ない土や殺菌消毒済みの土などを選ぶと観葉植物を室内で快適に育てられるでしょう。
耐陰性が高く、日陰でも育てやすい植物にはパキラやポトスなどがあります。ここでは、それぞれの植物にどのような特徴や魅力があるのかを解説します。育てる環境にぴったりの観葉植物を選ぶときの参考にしてください。
パキラは観葉植物の代表的な種類で、幹がボトルの様になる独特の樹形が魅力的です。コンパクトに飾ることもできるのでインテリアグリーンとしても人気です。日光を好みますが、耐陰性も強く、光量の少ない室内でも枯れることがありません。
とはいえ、光合成は必要なので暗い部屋に置くのは避けましょう。室内で育てるときは、蛍光灯やLEDでできた植物育成ライトがあると便利です。
パキラは水分を好む植物で、本来は川岸などの水辺に生えています。水切れに弱いので、できるだけ毎日水分管理に気を配ると良いでしょう。しおれてしまったら水に漬けると治りますが、それでも治らない場合は、しおれていない部分まで切り戻すと新しい芽が生えてきます。土は水が溜まりにくい粒状のものが適しています。
空気を浄化するとされ病院にも置かれることが多いサンセベリアですが、耐陰性があるので家庭でも観葉植物として楽しめます。リュウゼツランなどに近い種とされますが、サンセベリアのほうがより丈夫でほとんど枯れることがありません。
サンセベリアの特徴として、再生力が強く簡単に増やせる点が挙げられます。葉挿しで増えるので、混み合った葉を間引いた際に土に挿しておけば根が出てきて再生します。葉を分割したものを挿しても復活するので、沢山増やしたい場合は分割した葉を使うと良いでしょう。
光合成を十分に行えないと色が薄くなってしまうので、日光不足にならないよう、たまには窓辺などで日光に当てる必要があります。ただ西日に当たると葉焼けを起こすので注意しましょう。
また、屋外に鉢を出してしまうと、培養土に腐葉土やピートモスなどが使われていた場合にクチキバエなどのキノコバエの仲間が土を餌にして繁殖し、鉢の中で育ったハエが室内を飛び回ることがあります。できるだけ屋外には置かないようにしましょう。
栽培方法は至って簡単ですが、乾燥に強く水が多すぎると根が腐ってしまうという欠点があるので、7~9月の間以外は、土が完全に乾いて少ししてから水をやる程度にとどめます。
サトイモ科では珍しくツル性になるものがポトスです。熱帯雨林原産で鬱蒼とした森で木々に絡みついて生育する植物なので耐陰性は抜群です。
見た目が美しいのでフェイクグリーンが作られることもあります。本来であれば1枚の葉が70センチ以上にもなる大型の植物ですが、日本では九州沖縄などの一部の地域でしかそこまで成長しません。花は里芋と同じような花が咲きます。
日陰に強いので室内でも問題なく生育しますが、上にツルを向けると大きく育ち、下垂させると成長が抑えられるという性質があるので、満足いくところまでの高さまでツルが伸びたら下に向けて垂らすとそれ以上大きくなりません。
低温にとても弱いので冬はあまり水をやらずに風の当たらない室内に入れると良いでしょう。生育に光は必要ですが日光が強すぎると葉焼けを起こしやすいので、室内でライトを当てて栽培しましょう。LEDの植物育成ライトが最適ですが、蛍光灯でも育ちます。もし地植えにするつもりであればバナナやヘゴなどの太陽光を遮る植物の幹に這わせるのがおすすめです。
大きい観葉植物として人気があるのがシェフレラです。シェフレラは葉が放射状に広がるのでアンブレラツリーとも呼ばれます。最大で10メートルにも達する植物ですが、自生地ではシェフレラ以上の巨木でひしめきあっているので、シェフレラは少ない光でも生育できるように進化してきました。
シェフレラは乾燥に強く、それほど水を必要としませんが水切れするととたんに葉が全部落ちてしまいます。夏は土の表面が乾いたら水をやり、冬は乾いてから数日経ってから与えると良いでしょう。
シェフレラは日陰に強い植物ですが、日光も好むので夏は太陽光に当てながら屋外で栽培して、冬は室内に取り込むなど工夫が必要です。
また、大きく育つ植物なので、大きめの植木鉢を用意しなければすぐに根が詰まってしまう点にも注意しましょう。挿し木などで増やせますが、斑入りの品種は斑が入らなかった枝を使ってしまうと斑がなくなるので、斑入りの枝を使いましょう。
ウンベラータはハート型の美しい葉を持つ熱帯性のイチジクの一種で、観葉植物として最も人気の高いものの1つです。イチジクの仲間なのでイチジク同様の偽果をつけます。ナシに似ていて可愛らしいので観賞用につけたままにしておくのもおすすめです。また、偽果を取ってしまうと、傷口から雑菌やウイルスに感染するリスクが高まります。
小さい植木鉢でも観葉植物として栽培する事が可能ですが、本来は5メートル以上に成長する植物なのでできるだけ大きい鉢で栽培しましょう。日光が好きな植物ですが、葉が広い分、弱い日光でも十分に光合成ができます。
アルカリ性土壌でないと生育しなくなるので、有機石灰などを混ぜて土をアルカリ性に保つと良いでしょう。肥料はそれほど必要ありませんが、カルシウムやマグネシウムが欠如すると葉の色が悪くなります。塩化マグネシウム(にがり)もしくはキーゼライトから作られる天然硫酸マグネシウムは持続性があるので、マグネシウムの補給におすすめです。
樹液にはタンパク質分解酵素が含まれているので、触ると皮膚のタンパク質が溶けてかゆみが出ます。剪定の後にはよく手を洗いましょう。
那覇空港に沢山生えているバナナの様な植物がオーガスタです。ストレリチア・ニコライの名でも知られ、鳥の頭のような特徴的な花を咲かせます。さまざまな花色品種がありますが、日本で見られるのはだいたいがオレンジ色主体のものです。
バナナに近い仲間ですが日陰に強い性質があるので室内で栽培できます。葉が大きく直射日光にあたると葉焼けを起こすので、カーテン越しの柔らかい日差しが適しています。
バナナと違い乾燥にはある程度耐えるので冬の間はあまり水をやらなくても大丈夫です。酸性土壌を好むため赤玉土を主体に腐葉土を混ぜた土で栽培します。肥料をやる場合は、窒素の要求量が少ないのでカリ肥料主体で少しのリン酸とわずかな窒素というバランスで与えると良いでしょう。1株につき10グラム程度の肥料を初夏に与えます。
トマトやメロンの近くに鉢を置くとハダニがつきやすくなり、サボテンや木苺の近くに置くとカイガラムシがつきやすくなるので、置き場所には注意しましょう。
モンステラは観葉植物のエリートのような存在で、丈夫で美しく、種類によっては食用にもなることが有名です。
モンステラの栽培方法は至って簡単で、酸性の水はけの良い土で水を切らさず栽培するのが基本です。肥料は硫酸カリ肥料主体が良いですが、ヒメモンステラには専用の肥料も存在します。日陰でも日向でも育つ強い植物ですが、西日の強い太陽光に当たると葉焼けを起こすことがあります。
土はブルーベリーの土に鹿沼土か赤玉土を多めに混ぜ込んだものを使うと良いでしょう。
ヒメモンステラと呼ばれるものの中に、モンステラの仲間ではないラフィドフォラ・テトラスペルマとよばれる種が混じっている場合があります、葉の形が似ていますが育つうちにツルになっていきモンステラのイメージと異なる姿形になるので注意してください。しかし、葉型が似ているのでツル性でも気にならない方にとっては丈夫で育てやすい植物です。
幸福の木は名前の縁起の良さから人気の高い観葉植物です。ドラセナ・マッサンゲアナと呼ばれる種が主流です。迫力があるのでインテリアグリーンとして人気があります。
もともと森に生える植物なので日陰に強く耐陰性があります。ただし、斑入りの品種は太陽光に当てないと日光不足で模様が薄れてしまうので、明るい窓辺など光の強い場所に置くのが最適です。
水が大好きで多湿を好みますが、土に水が溜まると根腐れを起こしやすいので、水はけが良い粒状の土を用いましょう。地上部には一日一回は葉水をかけてやると元気に育ちやすいです。冬など乾燥しやすい時期には水やりを減らして葉水を増やしてやるのがおすすめです。
日陰に強い植物ですが、太陽光に良く当てると形良く育ちます。本来幸福の木と呼ばれていたのはハワイに自生するコルディリネという植物で、フラダンスのスカートなどに利用されている種類です。見た目が似ているので混同されたのでしょうが、コルディリネはハワイ以外の気候ではうまく育たないため、代用としてドラセナが利用されています。
ゴムの木は新芽が赤い鞘に収まっていることが特徴のフィカス(イチジク)の仲間です。葉鞘の美しさだけでなく展開した葉の光沢なども素晴らしい観葉植物です。
見た目が素晴らしいのでインテリアグリーンとしての存在感は抜群です。ガジュマル同様に栽培も簡単で、イチジク同様の偽果がつきますが食用にはなりません。栽培方法は簡単で、観葉植物用の土で問題ありません。
本来は巨大な木になりますが、インテリアグリーンとして飾るのであれば植木鉢で大丈夫です。水切れすると葉が落ちるので乾燥させないようにしましょう。
耐陰性がありますが光に当てないと弱ってしまいます。できるだけ光に当てるのがおすすめですが、西日にあたると葉焼けを起こしやすいので室内で栽培する方が良いでしょう。
ゴムの木は名前の通りゴムの原料になることからきているので、ラテックスアレルギーの方などは剪定の際に樹液に触れるとアレルギー反応を起こす場合があります。また、アレルギーがなくとも他のフィカス同様に、樹液がついた場合肌荒れを起こすことがあるので注意が必要です。
日陰でも美しく育つ、癒しのグリーンをお届け
\耐陰性のある植物も揃っています/
観葉植物の種類を選ぶ前に、置き場との相性や世話の方法といったポイントをあらかじめ確認しておくことが大切です。以下では、日陰に強い観葉植物の選び方について4つの視点から解説します。
日陰度合いや日照時間、定期的な移動の要不要などによって、選ぶべき観葉植物の種類や大きさは異なります。半日陰・明るい日陰・暗い日陰など、置き場所の日陰の度合いをしっかりと確認してください。
同じ室内でも、窓辺と窓から離れた場所では日陰度合いに差があります。窓辺の同じ場所でも、季節によって日光の当たる角度や時間は変化します。観葉植物によって必要な光量は多種多様なため、置き場所の日陰度合いに適した種類を選ぶことが肝心です。
日陰度合いを本格的に調べたい場合、市販の照度計を利用する方法もおすすめです。照度計は、測定場所の明るさを数値で表すため、明確に日陰度合いが分かります。
植物栽培の経験や知識が少ない人が観葉植物を選ぶ際に重要なのは、初心者でも育てられる種類かどうかという点です。例えば、水やりを忘れても元気に成長するような丈夫さがあり、病気になりにくい性質を持っている種類は育てやすく、初心者にも向いています。
ポトスやパキラなど、水耕栽培できる種類も初心者にはおすすめです。水耕栽培の場合、ポットや鉢の水が減ったら水を足せば良く、初心者も水やりの時期に迷うことはありません。土を使わないため、虫がつきにくい点もメリットです。
耐陰性や耐寒性に優れている種類も初心者には育てやすいでしょう。耐陰性が高いモンステラやカジュマル、耐寒性があるドラセナやアイビーなどはさほど世話をせずに育てられるため、初心者に人気があります。
観葉植物の中には、寒さまたは暑さに弱い種類が存在します。冬と夏では寒暖の差が大きく、いずれかの季節に弱いと、枯れてしまう可能性も否めません。年間を通して飾りたい場合は、寒さにも暑さにも強い種類を選ぶことをおすすめします。
例えば、耐暑性の高い種類としてはサンスベリアやパキラ、カジュマル、アイビーなどがあります。適度な耐寒性も備えているため、室内温度を10度以上に維持して飾れば越冬できるでしょう。
急激な寒暖の変化は、観葉植物に悪い影響を及ぼします。寒い、または暑い場所から暖房や冷房の効いた場所へ移す行為を繰り返すと観葉植物が弱り、枯れるケースもあります。寒さや暑さに強い種類であっても、丁寧に取り扱うよう心がけてください。
お手入れが簡単かどうかは、観葉植物を選ぶ際の重要なポイントです。観葉植物の基本的なお手入れは水やりです。したがって、水やりを頻繁にしなくても健康的に成長する種類はお手入れが簡単だと言えるでしょう。
例えば、サンスベリアやユッカ、ストレリチア系の仲間などは乾燥に強く、水やりの頻度が少なくても成長します。ただし、乾燥に強い種類にも水やりは必要です。土が乾燥したら早めに水やりをするよう習慣づけてください。
耐陰性の高低もお手入れに関わります。日光に当てるために置き場所を移動させる回数が少なければ、お手入れも簡単です。耐陰性が高く、日光に当てる回数が少なくても成長する種類にはモンステラやアンスリウムなどがあります。
日常的なお手入れが困難だったり、日光を当てることができなかったりする人には、フェイクグリーンがおすすめです。フェイクグリーンとは人工植物のことで、本物の植物を真似、ポリエステルやポリエチレンなどの素材を用いて作られています。
観葉植物の代わりにフェイクグリーンを飾る最大のメリットは、水やりをしたり日光に当てたりといった世話が不要な点です。さらに、フェイクグリーンには虫がつかず、病気にならないというメリットも伴います。
フェイクグリーンの種類は豊富な上、本物と見分けがつかないほど精巧に作られている商品も少なくありません。部屋のインテリアとして飾れば、オシャレでリラックスした雰囲気を醸し出すことができるでしょう。
フェイクグリーンを飾る場合も注意点があります。まず、本物のような成長は楽しめない点です。本物の観葉植物は、月日とともに成長を続けます。しかし、フェイクグリーンはいつまで経っても、大きく成長したり葉が増えたりしません。
フェイクグリーンに水やりや土の入れ替えなどは不要なものの、ホコリや汚れをきれいにする作業は必要です。直射日光に当て続けると、人工的な葉や茎も色あせする可能性があります。フェイクグリーンのメリットや注意点を踏まえた上で飾ってください。
自宅の部屋やオフィスでは、観葉植物をインテリアとして飾って楽しめます。ちょっとしたポイントを抑えると、魅力的に空間を演出できるでしょう。以下では、4つのオシャレな飾り方について詳しく解説します。
ハンギングとは、観葉植物を吊るす飾り方です。天井やカーテンレールなどから鉢を吊るし、高い位置に飾ることで、オシャレな空間が生まれます。床や家具の上に置かないため、スペースを有効利用できる点はメリットです。
ハンギングに特に適した観葉植物は、葉や枝が垂れ下がるツル性の種類、具体的にはポトスやアイビー、シマムラサキツユクサなどです。成長するにつれて、垂れ下がる葉や枝のボリュームが増えるなど、変化を楽しめます。
天井に過度な負担をかけないよう、鉢はプラスチックなど軽量の素材を選ぶことをおすすめします。ハンギングは置き型よりも通気性が良い反面、乾燥しやすいという特徴があるため、定期的な水やりを忘れずにしてください。
観葉植物は壁を利用して飾ることもできます。フレームやラックに観葉植物を飾って壁に取り付けたり、壁からハンギングとして吊るしたりするなど、さまざまな飾り方があります。壁のデッドスペースをアート感覚でデコレーションできる点はメリットです。
壁に飾る観葉植物は、軽量で乾燥に強く、耐陰性がある、ビレア・ペペロミオイデスやペペロミア、アジアンタムなどが適しています。多肉植物やエアプランツも壁をオシャレに飾ることができます。
壁を活用する場合、壁を傷めないよう、水やりをするときは壁から外すようにしましょう。また、耐陰性がある観葉植物であっても定期的な日光浴は必要です。風通しを良くし、成長しやすい環境をつくることも大切です。
観葉植物に使う鉢は、部屋の雰囲気に合ったものを選ぶことが重要です。さまざまな種類の鉢が市販されているため、部屋の雰囲気に合う鉢を揃えて、手軽にオシャレな空間をつくり出せる点はメリットです。
部屋との相性は、鉢の色やデザイン、素材などで決まります。例えば、ナチュラル系の部屋にはテラコッタや木など素材の色を活かした鉢、モダン系の部屋には無機質なコンクリートや北欧模様の陶器の鉢などが似合います。
鉢の素材は観葉植物の種類に応じて選んでください。素材によって通気性や排水性などの良し悪しが異なるためです。乾燥を好む観葉植物にはテラコッタや木など、乾燥を好まない観葉植物にはプラスチックやガラスといった素材が適しています。
観葉植物のオシャレな飾り方として、飾り棚を利用する方法もおすすめです。壁や天井に取り付け用の穴を開ける必要がなく、レイアウトの変更を手軽にできる点は飾り棚を利用するメリットです。
飾り棚には板を壁付けするタイプや床に置くタイプなどがあり、木製や金属製、陶製など種類も多彩にそろっています。飾り棚のデザインや素材と、観葉植物の鉢との相性をふまえて組み合わせることもポイントです。
レイアウト方法としては、観葉植物のみを置く方法や、本や食器の間に観葉植物を1つ、2つと置く方法があります。棚の上に隙間なくものを置くか、隙間を作って置くかによっても印象は違うので、さまざまなレイアウトを試し、最適なものを見つけましょう。
日陰でも安心、元気な植物をお届けします!
\耐陰性のある植物も揃っています/
観葉植物とされるものの多くは日陰に強く耐陰性があります。西日などの強い太陽光で葉焼けを起こすので、室内で蛍光灯やLEDの育成ライトなどを利用して栽培すると痛みの心配もなく管理も簡単です。
さらに、観葉植物には空気を綺麗にする作用があるので、室内にも積極的に取り入れましょう。一方で、インテリアとして利用するだけなら水やりの手間がないフェイクグリーンを飾るのも一手です。環境や管理の手間を考えながら、室内に緑を取り入れましょう。
「GOOD GREEN」は環境に応じて生木とフェイクグリーンの使い分け提案をさせて頂きます。
万が一枯れてしまってもレンタルなら、元気な植物と交換できます。
生育環境に不安がある時は、植物レンタルから始めても良いのではないでしょうか。