犬や猫などのペットが食べると有毒な観葉植物

犬や猫などのペットが食べると有毒な観葉植物

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ペットに有害・有毒の観葉植物

お部屋や庭に置く観葉植物の中には、犬や猫に対し毒性をもっているものが多くあります。中には噛んでしまうと命に危険が及ぶほど毒性の強いものも。

好奇心で噛んでしまう犬、とがった葉っぱを食べる習性をもつ猫と、それぞれ本能的に毒のある植物を噛んでしまうことが考えられます。なので、観葉植物が犬猫に与える毒について、飼い主がよく理解し配慮してあげてください。

このページでは、犬猫それぞれに毒のある観葉植物の説明、そして置いても問題の無い無害な観葉植物の紹介もしています。

犬に有害・有毒な植物

犬にとって有害な植物は数百種類以上あると言われています。

このページではそれら犬に対し毒性の強い植物の中でも観葉植物として特に使われやすいものを紹介します。

ポトス

ポトス白陶器鉢_8号

ポトスは世話がしやすく生命力も強い観葉植物ですが、犬にとっては有害です。犬がポトスを噛んでしまうと口の中を中心に炎症が広がり、発熱や吐き気などの症状も現れます。

 

ポインセチア

クリスマスの装飾としてよく使われるポインセチアですが、これも犬には有害。ポトスと同様、口周りに炎症が起き、吐き気や下痢を催します。身体の小さな犬であれば命を落としてしまうこともあります。

自宅はもちろんのこと、友達の家でのクリスマスパーティーに犬を連れて行く場合なども気をつけてください。

 

アロエ

一見身体に良さそうなアロエですが、犬にとっては命に関わる有毒植物です。嘔吐や下痢のほか、腎臓にも悪影響を与え血尿が出る場合もあります。

 

ユリ科の植物

ユリ科の植物といえばユリ、ヒヤシンス、チューリップなど身近で誰でも知っているような植物が並びます。しかしそれらは犬が噛んでしまうと腎機能に深刻なダメージを与えてしまうのです。

ユリ科の植物は観葉植物の中でも犬にとって特に毒性が強く危険です。犬が生活する家や庭にはユリ科の植物をできるだけ置かないことが望ましいです。

 

猫に有害・有毒な植物

猫は肉食動物なので、食べ物として積極的に植物をかじることはありません。

ただし、猫には毛玉吐きという習慣があります。先端のとがった草を食べて胃に入れることで、わざと吐き気を催し胃の中の毛玉をはき出すというものです。

とがった草を見つけるとついつい食べてしまうのが猫の習性なので、毒性がありなおかつとがっている観葉植物に注意を払う必要があります。

ポトス

ポトス白陶器鉢_8号

観葉植物として使われやすいポトスは猫にとっても有害です。

ポトスを部屋の高い所から配置するインテリアをよく見かけますが、猫にとっては格好の獲物。ぴょんと飛び乗ってポトスの葉っぱの先端をかじって飲み込んでしまいます。ぶら下げるタイプの配置もやはり猫がじゃれようと飛びついてしまいますよ。

症状は犬と同様で口の中の炎症や吐き気などです。

 

スパティフィラム

スパティフィラム

ポトスと同じく葉っぱの先端が尖った観葉植物であるスパティフィラム。世話が簡単なうえに株分けによってお手軽に増やすことができることから観葉植物として人気です。

しかし、猫の毛玉吐きの対象になってしまうことから、猫のいる室内での栽培はできるだけ控えた方が良いでしょう。

ポトスと同じく口の中に炎症を起こしたり、吐き気を催したりします。

 

アロエ

鋭くとがったアロエの葉っぱもまた猫の毛玉吐きに使われます。

アロエの毒性によって引き起こされる症状は下痢や体温低下など。

人間にとっては身体に良い作用を与えてくれるアロエですが、猫にとっては有毒です。

 

ユリ科の植物

犬と同じく、猫にとってもユリ科の植物は猛毒です。食べてしまうと数日の間に腎臓に深刻なダメージが加わり、最悪命を落としてしまうことにもつながります。

 

万が一ペットが有害な植物を食べてしまったときは

一刻も早く動物病院へ駆け込んでください。

その際、食べた観葉植物の名前、食べた部位をメモしておき医師に伝えられるようにしてください。

植物は葉や花など部位によって毒性が違いますので、医師が治療する際の参考になります。

 

ペットがいるけれど安全に楽しめる植物3選

 

犬や猫がいても無害な観葉植物①「ガジュマル」

ガジュマル

ガジュマルは観葉植物としては比較的サイズの小さい熱帯植物です。犬猫に対する毒性が無いので安心して室内に置くことができます。葉っぱが丸いので猫が毛玉吐きに使うことも少ないでしょう。

ただしサイズが小さいことから、鉢ごと犬や猫が倒してしまうことはあるかもしれませんね。

 

犬や猫がいても無害な観葉植物②「サンセベリア」

サンセベリア

サンセベリアはアフリカ地方の多肉植物。乾燥に強いので水やりの手間が少なくて済みます。犬や猫に対する毒性はありません。

ただし、葉の先が鋭くとがっているので猫の毛玉吐きには思う存分使われてしまいますね。猫のいる家のサンセベリアは全ての葉の先がちょっとだけ千切れることになるでしょう。

 

犬や猫がいても無害な観葉植物③「シュロチク」

シュロチク

観葉植物として高い人気を誇るシュロチクは、毒性が無いことから犬猫のいる部屋にも置くことができます。ガジュマルやサンセベリアと違い比較的大きいサイズの観葉植物ですので、部屋のインテリアとして効果的に使えるでしょう。

ただし、シュロチクもまた葉の先が針のようにとがっています。猫が部屋に居る場合はどうしても葉の先はかじり取られてしまうでしょうね。毛玉吐き用の草を他に用意するなどして気を逸らせてあげてください。

 

まとめ

今回紹介した犬猫にとって有害な植物はあくまで一例。実際にはとても多くの有害な植物が存在します。

何か植物を噛んだ結果、よだれが多い、ぐったりしているといった症状が出た場合は、植物の種類に関わらず動物病院を受診するようにしてください。

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NakadaKensuke administrator