オリーブの育て方・水やり・肥料・病害虫対策まとめ

オリーブは、シルバーグリーンの葉を持つ常緑樹で、地中海風の落ち着いた雰囲気をもたらし、空間にナチュラルで洗練されたアクセントを加えます。モクセイ科オリーブ属に属する植物で、その美しい樹形と実りの特徴から「平和の象徴」や「癒しの木」としても親しまれています。

本記事では、オリーブを元気に育てるためのポイントを詳しくご紹介します。

日光

・オリーブの木は、日光を非常に好む植物であり、一般的には1日に6〜8時間の直射日光が必要です。これは、オリーブが健康的に成長し、美味しい実をつけるために不可欠な要素です。

・ただし、特に若いオリーブの木や室内で育てる場合は、強すぎる直射日光が葉焼けを引き起こす可能性があります。したがって、苗木や新しく植えたオリーブには、徐々に日光に慣らすことが重要です。最初は散乱光の下で育て、その後少しずつ直射日光にさらすようにしましょう。

・また、夏場の強い日差しは特に注意が必要で、葉焼けを防ぐためには日陰を作ったり、朝や夕方の柔らかな光を利用することが推奨されます。オリーブは風通しの良い場所で育てることも重要で、特に湿気がこもりやすい夏場には注意が必要です。

水やり

春から夏にかけては、オリーブは成長期に入ります。この時期は土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでしっかりと水を与えます。特に、土の中央部分までしっかり乾いてから水やりを行うことが重要です。

水やりはできるだけ午前中に行うことが推奨されます。特に夏場は、日中の高温で水温が上昇し、根を傷める可能性があるため、早い時間帯に水を与えることが望ましいです。

秋から冬にかけては、オリーブの成長が緩やかになるため、水やりの頻度を減らします。土の表面が乾いてから2~3日後に水を与えるようにします。特に寒冷地では、暖かい日中に水やりを行うことが大切です。

冬季は気温が下がるため、水分吸収力も低下します。このため、土が完全に乾燥してから水を与えるよう心掛け、過剰な水やりによる根腐れを防ぐことが重要です。

肥料

固形肥料

無機質肥料で、窒素、リン、カリウムがバランスよく含まれています。速効性があり、特に6月頃の果実成長期に与えることで、果実の成熟を促進します。

動植物由来の肥料で、土壌改良効果もあります。牛糞や油かすが代表的で、ゆっくりと効果が現れるため、元肥やお礼肥として使用されます。特に油かすは窒素を多く含み、葉や茎の成長を助けます。

水に薄めて使用するタイプで、速効性があります。オリーブの木が元気がないと感じたときに与えると効果的です。

・元肥(もとごえ)
植え付け時または春の芽吹き前(2月から3月頃)に施します。この時期には、緩効性の有機質肥料を使用することが推奨されます。

・追肥(ついひ)
6月頃に施し、オリーブが成長し果実を付け始める時期です。速効性の化成肥料を与えることで、栄養不足を補い、果実の成長を促進します。

・お礼肥(おれいごえ)
収穫後の9月から11月頃に施します。この時期には、緩効性の有機質肥料を使用し、翌年の花芽形成や体力回復を助けます。

病害虫

炭そ病は高温多湿な環境で発生しやすい病気で、主に糸状菌によって引き起こされます。特に梅雨時期に発生が多く、葉や果実、枝に褐色の斑点や病斑が現れます。症状が進行すると葉が早期落葉し、果実が腐敗することもあります。

対策としては、梅雨前からの定期的な殺菌剤散布が重要です。また、適切な剪定で樹内の通風と採光を確保し、発病した葉や果実は速やかに除去して処分することが必要です。排水の良い土壌管理も予防に効果的です。

梢枯病は主に糸状菌によって引き起こされる病気です。特に樹勢の衰えた木や、剪定などによる傷口から感染しやすく、寒害や乾燥ストレスを受けた木で発生が多くなります。感染すると枝が枯れ上がり、最終的には木全体の衰弱につながる可能性があります。

対策としては、まず冬期の適切な防寒対策と水分管理が重要です。剪定時には必ず傷口に殺菌剤を塗布し、感染した部分は早期に発見して除去・焼却する必要があります。また、定期的な殺菌剤散布による予防も効果的です。

オリーブアナアキゾウムシは、成虫が新梢や葉を食害し、幼虫が枝の内部を食い荒らす害虫です。春から夏にかけて発生が多く見られ、被害を受けた枝は生育が悪くなったり、最悪の場合枯死することもあります。

対策としては、定期的な見回りによる早期発見が重要です。発生初期に適切な殺虫剤を散布し、被害枝は速やかに除去して処分します。

ハマキムシは、幼虫が新芽や葉を巻いて内部から食害する害虫です。春から秋にかけて発生し、特に新芽の生育期に大きな被害をもたらします。葉を糸で巻いて巣を作るため、見た目にも分かりやすい害虫です。被害を受けた新芽は生育が止まり、葉は変形して光合成が阻害されます。

対策としては、巻かれた葉を早期に発見して除去することが重要です。また、適期に殺虫剤を散布することで予防が可能です。さらに、寄生蜂などの天敵を活用した生物的防除も効果的です。冬期には樹皮の粗皮削りを行い、越冬場所を除去することで次年度の発生を抑制できます。

体長7~9cmの大きな幼虫で、葉を食い荒らします。黒いフンが目印で、発生時期は6月から10月です。見つけたらすぐに捕殺することが最も効果的です。

根を食べるため、特に鉢植えでは注意が必要です。根っこがグラグラしたり、葉が変色したりする場合はコガネムシの幼虫がいる可能性があります。土を酸性にしないよう管理することが予防策となります。

 

植付け・植替え

オリーブの木の植え付けに最適な時期は、春と秋です。特に春は2月中旬から4月上旬、秋は9月から10月が適しています。この時期は気温が安定しており、オリーブの苗木が新しい環境に適応しやすくなります。

植え付け場所は日当たりが良く、水はけの良い土壌を選ぶことが重要です。オリーブは自家不和合性があるため、異なる品種を2本以上植えることで受粉が促進され、果実の収穫量が増加します。

植え替えの最適な時期も春と秋で、特に4月から5月が理想的です。この時期はオリーブが活発に成長を始めるため、新しい土壌に適応しやすいです。植替えのサインを見逃さずに、1〜2年ごとに植え替えを行うことが推奨されます。

・根詰まり
オリーブの根が鉢の中で密集しすぎて、根がぐるぐると鉢の内側を回っている状態です。根が鉢底から出ていたり、水やりをしても水がすぐに流れ出してしまう場合は要注意です。この状態では根が十分に水分や養分を吸収できず、樹勢が衰えてしまいます。

・成長の停滞
オリーブは春から夏にかけて旺盛な成長を見せる植物です。この時期に新芽の伸びが極端に悪かったり、新しい葉の展開が見られない場合は、根の活力が低下している証拠です。樹形がコンパクトなままで、枝の伸長が見られない場合も植替えのサインとなります。

・葉がよく落ちる
オリーブは常緑樹であり、通常は大量の落葉は見られません。季節に関係なく葉の落下が目立つようになった場合は、根の状態が悪化している可能性が高いです。特に内側の古い葉から落葉が始まる場合は、早めの植替えを検討する必要があります。

オリーブは「平和」と「知恵」を象徴し、邪気を払う効果があるとされています。特に、オリーブの葉は上向きに伸びているため、ポジティブなエネルギーをもたらすと考えられています。

・平和
この花言葉は旧約聖書の『創世記』に由来しています。ノアの方舟の物語で、洪水後にノアが放ったハトがオリーブの若葉をくわえて戻ってきたことから、地上に平和が戻ったとされます。このエピソードから、オリーブは平和の象徴とされています。

・知恵
ギリシャ神話に由来し、女神アテナが都市の支配権を得るために人々に役立つオリーブを贈ったことから、この花言葉が生まれました。アテナはオリーブを選んだことで、知恵の象徴としても知られるようになりました。

・水分不足
オリーブは乾燥に強い植物ですが、適切な水分管理が必要です。土の表面が乾いたときに水やりを行い、排水の良い土壌を維持することが重要です。

・栄養不足
窒素、リン酸、カリウムなどの主要な栄養素が不足すると、葉の成長が妨げられます。バランスの良い肥料を選び、微量要素を含む肥料を与えることも考慮すべきです。

・害虫や病気
ハマキムシやカイガラムシなどの害虫は葉や果実を食害します。早めに駆除し、影響を受けた枝先を切り取ることが
効果的です。

・環境的ストレス: 高温や強風などの極端な環境条件はストレスとなり得ます。植物の位置を見直し、適切な日照条件を確保することが必要です。

・根腐れ
過剰な水分が原因で発生し、葉が落ちやすくなったり、幹が柔らかくなることがあります。対処法としては、悪い土を落として水はけの良い土に交換し、根の傷んでいる部分をカットします。少量の水を与え、風通しが良い日陰で管理します。

・根詰まり
鉢の中で根がいっぱいになり、成長が阻害される状態です。オリーブの木を一回り大きい鉢に植え替え、排水性の良い土壌を使用します。植え替えは春夏の成長期に行うと効果的です。

オリーブの木は日当たりを好むため、基本的には屋外で育てるべきです。室内で育てる場合は、日当たりの良い窓辺に置く必要がありますが、紫外線が不足すると葉が落ちることがあります。

定期的な剪定が重要です。特に春から初夏にかけて剪定を行うことで、樹形を整えつつ高さを抑えることができます。

オリーブは自家受粉しにくい性質があるため、異なる品種のオリーブを近くに植えることで結実率が上がります。自家結実性のある品種もありますが、一般的には2本以上植えることが推奨されます。

自然な状態では7〜8メートルまで成長することがありますが、剪定によって高さをコントロールすることが可能です。

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オリーブは地中海沿岸地域原産の常緑樹で、古代より「平和と知恵の象徴」として親しまれてきました。その花言葉は「平和」「知恵」「永遠の愛」です。実は食用・油用として世界中で重宝され、葉は薬用としても利用されてきました。

室内での育成は比較的容易で、日当たりの良い場所を好みます。乾燥に強く、過湿を嫌うため、水やりは控えめにするのがコツです。近年は、その空気浄化作用やリラックス効果も注目されており、インテリアグリーンとしても人気を集めています。

SDGsの観点からも、オリーブは環境に優しい持続可能な植物として評価されています。CO2の吸収や生物多様性の保全に貢献し、その実や油は食料資源として重要な役割を果たしています。このように、オリーブは歴史的価値と現代的な意義を兼ね備えた、魅力的な植物なのです。

 

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