観葉植物に発生するコバエなどの害虫について

観葉植物に発生するコバエなどの害虫について

昔から人々の生活と密接に関わり合ってきた植物。最近ではインテリアやグリーンによる癒し効果など、おしゃれな観葉植物を様々なインテリアショップで見るようになってきて、生活する上でも欠かせない存在となっています。ですが、せっかく買ったのはいいけれど、植物の育て方もどんな環境に置いていればいいかなどわからなくて、枯れてしまった、害虫が発生してしまった、などの経験がある人もいると思います。なので今回は、観葉植物に発生するコバエなどの害虫の対策について書いていきます。

 

観葉植物に発生する害虫〜コバエ〜

観葉植物を室内に置いていて、発生してしまったら何より不快な気持ちになるのがコバエです。どんなに退治してもキリなく発生し、癒しの効果など全て奪われるようにストレスがたまります。ではなぜコバエが発生するのでしょうか、どういった環境で発生するのでしょうか?原因などについて見ていきましょう。

 

コバエが発生する原因

コバエが主に梅雨などの湿気が多い時期に発生することが多いです。しかも一度発生してしまうと、卵を産み付け、1週間ほどで成虫になってしまい、腐った食べ物やゴミにも湧いてしまい、駆除する事も大変な状況になってしまいます。

 

コバエとは

まず、単にコバエと呼んでもコバエの中にも様々な種類がいます。例えばショウジョウバエ、チョウバエ、キノコバエなどがいて、それらを総称してコバエと呼んでいます。また、これらのコバエは種類によって腐った食べ物や生ゴミ、いたんでいたり腐っている植物、ジメジメした場所などそれぞれ発生原因が異なるので、駆除方法も違い、見分ける事すらも難しいです。

それでは、もし観葉植物にコバエが発生してしまったら、どのように駆除していけばいいのでしょうか。そして、退治しても退治しても湧いてくるコバエを予防し、観葉植物を育てていくためにはどうしたらいいのでしょうか。

 

主なコバエの発生原因と対処法〜キノコバエ〜

キノコバエの身体は0.5mm~2mmほどで細くて黒っぽく、手足の長いコバエです。大体の場合、観葉植物の周りで発生した時は、ほとんどキノコバエである可能性が高いです。腐った植物やジメジメした場所を好み、土の中の有機物を食べて、卵を産み付けます。ではなぜキノコバエは発生してしまうのでしょうか?

キノコバエ発生原因

キノコバエは、水分を適度に含んだ腐葉土などのある場所や堆肥などの臭気を好みます。例えば室内で観葉植物の用土に腐葉土が混ぜられていたりすると、その中の有機物を餌にして地面から這うようにやってきます。そしてまた腐葉土に卵を産み付け、早朝の7時〜10時あたりに大量発生します。厄介なのが、キノコバエは身体が小さく、光がある方に向かう習性があるので、観葉植物を外に置いていても、網戸などを通り抜けて、部屋の中に入ってしまいます。

 

キノコバエ が発生している時の対処方法part1

もし、すでに大量のキノコバエが発生してしまい、観葉植物の周りなどを飛び回っている場合などはどう対処していくでしょうか。キノコバエは、先ほども書いた通り土の中の有機物に集まります。そして観葉植物の土の中に有機物が含まれているということは、土か肥料が有機物という事になります。なので簡単にいうとこれらの土や肥料を使わなければキノコバエは発生しないという事になります。また、ジメジメした場所を好むキノコバエですから、いつも土が湿っている状態で栄養があると卵を産みやすい環境を作ってしまう事になるので、土を一度しっかりと乾かしてから再び水をあげるというのも良い予防法になります。

 

キノコバエが発生している時の対処方法part2

まず一番にキノコバエの対策として大切なのが、数を減らしていく事です。例えば、植物の周りにたかっているものは、掃除機で吸い取ったり、ハエトリ棒などを使って数を少なくしていき、殺虫剤などあれば使用して駆除していきましょう。卵などが産み付けられている場合も取り除いていきましょう。まずはそうやって地道に数を減らしていきます。減らしたら、次はコバエだけでなく2度と害虫などの虫を発生させないための予防をしていきましょう。

 

観葉植物に害虫を発生させない為の予防法〜土作り編〜

キノコバエなどの有機物を好んでいる害虫は、観葉植物の成長に必要な栄養がたくさん入っている腐葉土や有機肥料に発生してしまうので、使用するのが難しいところなのですが、観葉植物にはそもそも有機肥料を使用しなくても育てれるものが多いのです。それでは基盤となる土作りを見ていきましょう。

 

害虫予防土作り編〜有機肥料を使わない〜

まず、有機肥料などを使わないことが発生させないポイントです。それだけで十分キノコバエなどの害虫を予防する事ができます。そして使うとしても表面に腐葉土などの有機物を置く事が害虫発生の観点から見ると一番良くなくて、もし有機物を使用するにしても、表面は、軽く通気性が良いもの、例えば赤玉土や、軽石などを使用すると発生予防ができます。

 

害虫予防土作り編〜全て赤玉土を使用して育てる〜

赤玉土とは関東平野に広がる火山灰が降り積もって出来た土壌の赤土から作られているものです。また、同じ赤玉土でも大きさが違い、使い方も変わってきます。大きさは主に5段階に分けられており、粒が大きいほど排水率と通気性が良くて、粒が小さいほど保水性と保肥性が良いと言われています。

観葉植物の中にはこの赤玉土のみでも育つものはたくさんあります。この赤玉土は鳥などの餌になる成分を含んでない為、コバエや害虫対策としてもっとも使用しやすい土です。基本的に赤玉土の大粒、中粒を使用し、もう少し水はけを良くしたい時などは小さい粒を入れるなど調節をしていきましょう。また、粒は崩れて目詰まりを起こしたりするので、定期的に植え替えをする事と、土を感想させる事も大切です。

 

害虫予防土作り編〜殺菌消毒済みの土を選ぶ〜

室内用や観葉植物用の土を購入する時に見てもらいたいのがあります。それは「殺菌消毒済み」や「熱処理済み」と書かれている物があります。これが書かれているかいないかで土自体に虫がいる可能性が低くなるので確認してください。

これらの土の種類を変えたり、殺菌処理の有無を確認をすることにより、害虫やコバエの発生はぐんと減ると思います。

 

観葉植物の定番ハイドロカルチャーは害虫予防にも?!

「ハイドロカルチャー」を知っていますか?言葉を初めて聞く方も多いはずです。まずハイドロカルチャーというのは一言でいうと「水耕栽培」で土を使用せず、砂や礫などを培地とし、必要な栄養を溶かした水で植物を栽培したものです。よく「水栽培」と「水耕栽培」は混合されてしまいますが、「水栽培」は水だけで植物を育てる方法なので、土の代わりに土壌を使用して育てるという特徴の「水耕栽培」とは違ってきます。ハイドロカルチャーはカラーサンドという種類の鮮やかな色の物もあるのでより一層観葉植物をおしゃれに見せる事ができます。

 

ハイドロカルチャーを使用するメリット

まずハイドロカルチャーは清潔であり、無臭です。しかも無菌なので病気や害虫が寄り付きにくいです。また土の独特な匂いがない為、室内で使用するのにも適しています。また、ハイドロカルチャーは繰り返し何度でも使えてエコでもり、人工的な物なので、砂状だったり、石状、ゼリー状などたくさんの種類があるので、お部屋の雰囲気に合わせてアレンジする事もできます。

そして、害虫予防という観点で見ても良いのが、水の管理が楽だという事です。コバエや害虫は枯れた植物や土に発生しやすいですが、ハイドロカルチャーを透明な容器に入れて育てることによって、水の残量が見えるのです。そうする事により、水の入れすぎによって、根が呼吸できずに腐る「根腐れ」や、水不足になったりする心配が無くなります。

 

ハイドロカルチャーを使用するデメリット

もちろんハイドロカルチャーにもデメリットがあり、理解する事でよりうまく観葉植物を育てる事ができるでしょう。まずハイドロカルチャーに向かない植物もあるので買う前に調べて置く事が大切です。

そして、ハイドロカルチャーを使用していると、白くふわふわした物が植物やハイドロカルチャーに付着している事があります。これはカビの可能性が高いので、植物を取り出しハイドロカルチャーを綺麗に洗って乾燥させましょう。これと同じく、水量の調節は非常に大切で、水のあげすぎや、酸素不足などで、根腐れが起きてしまいます。これは根が排出する有害な廃棄物の蓄積によって起こり、水分を吸わなくなってしまい、土に近い葉っぱから枯れていって、異臭を放ってしまいます。なので、ハイドロカルチャーを使用する際は、植物の根の水が乾いたのを見計らい、水をあげる事が大事になってきます。

もう一つは、ハイドロカルチャーは有害な物質を蓄積され続けてしまう事です。ハイドロカルチャーには微生物がいないので、土の中のように分泌物を分解する事ができないのです。なのでこれも根腐れや、枯れたりする原因になってしまいます。そこで、微生物を入れる事はできないので、代わりに根腐れ防止剤を入れます。一度入れると半年は持つので、観葉植物を清潔に長く育てる事ができます。

 

観葉植物にくっつく害虫の対策

大切に観葉植物を育てていたのに急に元気がなくなる事があります。よく見ると、葉っぱや茎などに小さい虫がたくさんくっついている事がありますよね。その虫達がする排泄物はアリや他の病気も引き寄せて、観葉植物をダメにしてしまう可能性があります。先ほど対策紹介をしたコバエとは違い、くっつく虫なので、直接植物に被害が及んでしまいます。

 

観葉植物を枯らせる害虫

観葉植物に直接ダメージを追わせてしまうくっつく害虫達、ではどんな害虫がいるのでしょうか。まず有名なアブラムシがいます。アブラムシは、黒い虫で、春以降に発生しやすく、若い観葉植物の新芽や茎につきます。そして樹液を吸って栄養をとり、植物を弱らせてしまいます。

次に紹介するのはカイガラムシで、見た目は白い虫です。葉っぱなどに寄生するので、白くポツポツしたように見えます。駆除しないままにして置くと、樹液などを吸ってその排泄した糞でアリなどを呼び寄せるだけでなく、すす病という、葉っぱなどに黒い斑点ができる症状を誘発する可能性があります。

そして、カイガラムシの仲間のコナカイガラムシもいて、体が白いこなで覆われたような姿をしています。こなのような見た目なので気づきにくいので、知らない間に繁殖して植物を弱らせてしまいます。

 

観葉植物を枯らせる害虫の対策〜アブラムシ〜

アブラムシは、観葉植物だけでなく、園芸やガーデニング、グリーンを愛している人にとって、天敵となる害虫です。アブラムシが発生しやすい時期は、4月から6月、9月から10月頃です。しかもアブラムシはメスだけで産卵が可能で毎日卵を産みます。とても繁殖力が高いので、最近まで元気だった植物があっという間に被害にあう事もあります。

まず、対策として、アブラムシが嫌がる環境を作り出す事が大切になってきます。まず、最初から観葉植物が弱っているとアブラムシの餌食になりやすいです。そして、アブラムシが好物な土の中の窒素分が増える化学肥料を多用してしまう事も気をつけて行きましょう。そして、日当たりや風通しが良いところに植物を置くことが大切になってきます。

もしアブラムシが発生し、観葉植物に付いていたら、勢いよく水をかけて落としましょう。もしくは、濡らした布などで付いている部分を拭き取って行くか、殺虫剤を利用して駆除して行きましょう。

 

観葉植物を枯らせる害虫の対策〜カイガラムシ〜

カイガラムシ_みんなのみどり

カイガラムシは体長1mm~3mmくらいでコナカイガラムシなど色んな種類の仲間がいて、丸いものや縦長の形状の者もいます。カイガラムシは、野菜や、サボテン、観葉植物などに発生し、養分を吸収します。そして排泄物によって、すす病など様々な病気の原因となってしまうのです。

カイガラムシは名前の通り、表面が貝殻のように硬く覆われているため、殺虫剤などが効かない場合があります。なので発生してしまったら大変で一つ一つ取っていく地道な作業になってしまいます。ですから、まずは発生させないように工夫する必要があります。

最初の対策としては、どの植物にも言える事ですが、カイガラムシは暗く風通しが悪い、そして狭いところが大好きなので、そういう場所に置かない事です。次に大切なのは、アリがいないかどうか確認する事です。

カイガラムシが養分を吸って、排泄物をするので、それにアリが集まってきてしまいます。なので、アリを見かけた時には、カイガラムシなどのくっつく虫達の有無を確認して防虫対策しましょう。

ワタカイガラムシ_みんなのみどり

 

観葉植物を枯らせる害虫の対策〜ハダニ〜

ハダニ_みんなのみどり

ハダニはとても小さく肉眼で見るのがやっとの大きさです。葉っぱの裏に寄生して汁を吸うため、表から見ると吸われた部分の色素が抜けて、針先でつついたような白い斑点が見えます。しかも蜘蛛のような糸を出し始め、葉の周りを囲ってしまい、最後には黄色くなり枯れてしまいます。

数が少ないと見つけにくく、多くなってきて初めて気づくケースが多いので、しっかりと予防したい害虫です。

ハダニの対策として、水に弱いので、定期的に葉裏などに散水して寄生している数を減らして行きましょう。また風通しをよくする事も大切で、葉っぱが密集しているところは気をつけてみましょう。

もし、ハダニが大量発生してしまったら、ハダニなど害虫専用の殺虫剤を使用しましょう。最近では、デンプンを主成分とした薬剤があり、自然に優しく、人や動物に対しても安全性が高いと言われているので、薬剤に抵抗がある方は使用してみてはどうでしょうか。

ただ、注意点としては、同じ薬剤を使用していると、害虫達の世代交代をするごとにその薬剤に強くなってしまうので、効きが悪くなったと感じたら、種類を変えたり対処法を変更してみてください。

 

観葉植物に発生する害虫のまとめ

いかがだったでしょうか。これまで観葉植物に発生する害虫について書いてきました。紹介した方法や対策をしていけば、害虫の発生率がぐんと減ると思います。

最後に観葉植物は常に元気でいさせてあげる事が大事で、対策は言わずもがな、予防する事が大切です。そして、風通しを良くし、日が当たりやすい場所に置いておくという基本的な事も大切になってきます。毎日大切にしている植物たちとのスキンシップを取り、早く病気や害虫の発見をしてあげましょう。そして、できるだけ農薬など、人工的なものを使う事なく自然に近い形で健康体にしてあげるように心がけて行きましょう。これからもグリーンに囲まれたライフスタイルをお楽しみください。ありがとうございました。

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