観葉植物を育てる際に、水やりの頻度や量などのコツをつかめば、観葉植物を健康的に育てることができます。正しい水やりは観葉植物が枯れたり病気になったり、害虫がついたりするリスクも回避できるため、観葉植物を購入したものの水やりの頻度が分からないという方は、正しい水やりの頻度やタイミングを知りましょう。
当記事では、季節ごとの観葉植物の水やり頻度と、水やりのタイミングや正しい水やりの方法を紹介します。
目次
観葉植物を育てるなら、水やりは基本かつ必須のお世話です。ただし、誤った水やり方法が原因で大切な植物を枯らしたり弱らせたりするケースは、実は少なくありません。
水やりは、観葉植物の種類や季節、条件に応じて頻度を調整する必要があります。ここでは、季節別に適切な頻度や与えるタイミングについて解説します。
春は、多くの観葉植物が生長してたくさんの水を必要とする時期です。春の水やりでは、以下の点に注意しましょう。
・土の表面が乾いてから ・頻度の目安は週に1、2回 ・水やりに適している時間帯は午前中 |
春に限らず、どの季節でも土が乾いてから水やりします。湿った状態で水をやると土が乾く間がなく、鉢の中が常にじめじめしてしまい、根腐れを起こす恐れがあるためです。土表面がカラカラになり、表土の下も少し乾燥してきたタイミングで水やりしましょう。
室内で管理している場合は、適切な水やり回数の目安は週に1、2回です。屋外で管理している場合は、状況によってもっと水やりが必要になることがあります。土の湿り具合をよく確かめて水やりしてください。
夏場は、春よりも水やりの頻度を増やす必要があります。夏の水やりの注意点は以下の3つです。
・土の表面が乾いてから ・頻度の目安は週に2、3回 ・水やりに適している時間帯は涼しい朝方か気温が下がりはじめる夕方 |
毎朝土の乾燥具合をチェックし、乾いていたら水やりします。室内管理であれば夏であっても土がすぐに乾くことはないため、週に2、3回を目安に水やりをしましょう。
屋外での管理であれば暑さで土がすぐに乾くため、毎日水やりが必要です。日中に水やりすると土中の水分が熱くなって根を傷める恐れがあるため、朝か夕方にしましょう。
秋の水やりのタイミングは春と同じです。以下の点に注意しましょう。
・土の表面が乾いてから ・頻度の目安は週に1、2回 ・水やりに適している時間帯は午前中 |
冬が近づいて日中の気温が15℃を下回るようになってきたら、植物の生長が鈍りはじめます。土の状態を観察して乾きが遅くなってきたら、水やりの頻度を徐々に減らしましょう。
冬場は多くの観葉植物が休眠期に入り、水をあまり必要としなくなります。秋と同じペースで水やりをしていると根腐れを起こす可能性があるので、注意しましょう。
冬の水やりの基本は以下の通りです。
・土の表面が乾いてさらに1週間経ってから ・頻度の目安は月に1~3回 ・水やりに適している時間帯は午前中から昼頃まで |
夕方以降に水やりすると、湿った土が夜間に冷えきり、植物の根にダメージを与えることがあります。遅くとも昼までには水やりをすませましょう。
常に暖房が入って暖かい部屋で管理している場合は、冬でも生長を続けることがあります。その場合は、月に1~3回ではなく、生育期と同程度の水やりが必要です。植物の様子をよく見て水やりの頻度を調整してください。
季節ごとのおおまかな目安はあるものの、観葉植物の適切な水やり頻度は気候や状況によって変わります。いつ水やりすればよいかは、様子をよく観察して判断することが必要です。
ここでは、水やりのタイミングを見極めるポイントを3つ解説します。
水やりのタイミングを判断する基準は「土の表面が乾いているかどうか」です。土の色は、湿っていれば濃く、乾いてくれば白っぽくなってきます。
乾いているか判断しづらいときは、土に指を指して湿り具合を判断しましょう。湿っていれば指に土がつき、乾いていればぱらぱらと落ちて土はつきません。
乾き具合の判断が難しいときは、水やりのタイミングが確認できる水やりチェッカーを使うのもおすすめです。観葉植物の根元の土に挿しこむだけで土中の水分量が計測できます。
植物は、水分が不足すると葉や茎、幹に以下のような変化が現れるようになります。
・葉:葉色が茶色く変色する ・葉・茎:張りがなくなり地面に垂れる ・幹:シワが寄る |
ただし、水切れだけでなく、根腐れや根詰まりでも上記のような症状が現れることがあります。葉や茎の変化に気付いたらまずは土と根の状態を確認し、乾燥してカラカラになっていたらたっぷり水やりしてください。
土は水を含むとずっしりと重くなります。そこで、水やり直後に一度鉢を持ち上げてたっぷり水を含んだときの重さを覚えておきましょう。
次から鉢を持ち上げてみて明らかに軽いときは、土が乾燥していると判断できます。何度か持ち上げて重さを確かめているうちに、だんだん感覚がつかめるようになります。
観葉植物の水やりは、鉢サイズによって方法を変えるのがおすすめです。たとえば、卓上サイズや片手で持てる程度のものは、鉢ごと洗面所や浴室に持っていって直接水やりすると簡単にすみます。鉢底穴から水がでなくなるまで待って、元の場所に戻しましょう。
大型の鉢は持ち運ぶのが大変なので、深くて大きい受け皿をセットしてジョウロで水やりするとよいでしょう。
水やりをするときは、頻度以外にもいくつか注意すべきポイントがあります。ここでは、おもな注意点を4つ紹介します。
水は鉢底穴から流れるくらいたっぷり与えます。季節によって水やりの頻度は変わっても、一度に与える水の量は変わりません。冬でもたっぷり与える必要があるので注意しましょう。
根は呼吸しているので、水とともに新鮮な空気が必要です。たっぷり水やりすることで、土中の古い空気が押しだされ新鮮な空気が入ってくる効果があります。
初心者によくある失敗は、株元の1点に勢いよく水をかけてしまうことです。集中的にかけると鉢土の全体に水が行きわたらず、根がうまく水分を吸収できません。また、同じ場所に勢いよく水をかけると、土がえぐれたり流れたりする恐れもあります。
水やりの際は、鉢の中全体に回しかけるようにしましょう。勢いをつけないことも大切です。土にゆっくりと水をしみこませましょう。
観葉植物に水やりした後は、鉢底穴から水が流れでるのでしばらく放置し、でなくなったら受け皿の水を捨てます。
受け皿に溜まった水をそのままにしていると、腐敗して臭くなったり、土が乾かず根腐れやカビを発生させたりする恐れがあります。面倒でも、毎回きちんと捨てることが必要です。
水やりとは別に、定期的に葉水もしましょう。葉水は霧吹きなどで葉に水をふきかける作業を指し、以下のようなメリットがあります。
・葉を潤わせ、乾燥を防ぐ ・表面に付着したほこりや植物からでる分泌液などの汚れを落とす ・害虫の発生を予防する |
ハダニやカイガラムシなどの害虫は乾燥した環境を好むため、水をかけて湿らせておくだけで有効な対策になります。
葉水するときは、以下の点に注意しましょう。
・水はしっとり潤う程度にかける ・葉をめくって裏側にも水をかける ・暑い時期は日中を避け、朝や夕方に行う |
植物たちの生長に不可欠な水やりとは異なり、葉水はしなくても問題はありません。とはいえ、葉水は葉につやがでて見た目がよくなったり、害虫がつきづらくなったりとさまざまなメリットがあります。余裕があれば、1日1回おこなうとよいでしょう。
ただし、サボテンや多肉植物といった乾燥気味に育てる必要がある植物では、葉水はしません。
観葉植物の水やりは、植物の健康を保つための基本的なケアです。しかし、誤った方法で水やりをすると植物が弱る原因となります。季節ごとに水やりの頻度とタイミングを調整することが重要です。春と秋は週に1、2回、夏は週に2、3回、冬は月に1、3回が目安です。
また、水やりのタイミングは土の表面が乾いてから行いましょう。葉や茎が垂れているときや鉢が軽いときも水やりのタイミングの目安になります。
正しい水のやり方としては、鉢底から水がでるほどたっぷり与え、鉢全体に水を行き渡らせ、受け皿の水はしっかり捨てることがポイントです。葉水も定期的に行うと、葉を潤わせて害虫の発生を防ぐ効果があります。
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