1か月家を留守にするときの観葉植物の水やり方法5つ・注意点を解説

公開日:2024/9/26

1か月家を留守にするときの観葉植物の水やり方法5つ・注意点を解説

1か月家を留守にするときの観葉植物の水やり方法5つ・注意点を解説

短期留学や長期の旅行など、長期的に自宅を留守にするにあたって観葉植物の水やりに悩まれる方は少なくありません。1か月ともなると旅行前にたっぷり水を上げたとしても、孵ってきた頃にはカラッカラに乾燥しているでしょう。観葉植物を帰宅時まで健康に育てるには、水やり方法を工夫することがポイントです。

当記事では、1か月自宅を留守にするシーンにおける観葉植物の水やり方法を5つ紹介します。観葉植物を大切に育てているのに、自宅を留守にしなければならないという方は、ぜひお試しください。

 

1.1か月家を留守にするときの観葉植物の水やり

観葉植物を育てていて困るのが、旅行や出張などで長く家を空ける場合の対応です。特に問題になるのが水やりで、長期にわたって放置すると枯れる恐れがあります。そのため、事前の対策が不可欠です。

ここでは、1か月間留守にする場合、観葉植物の水やりをどのようにすべきかについて解説します。

 

1-1.腰水をする

不在の間のケア方法として、腰水があります。腰水とは、深めの容器やバケツなどに水を溜めて植木鉢を入れ、鉢底穴から水を吸わせる水やりの方法です。

ただし、暑い時期に腰水をすると溜めた水が傷んで観葉植物に影響を与える場合があるため、気温や環境を十分に考慮してから実施しましょう。耐陰性の高い植物であれば、浴室に移動し、浴槽に水を溜めて鉢ごと置くといった方法も可能です。

なお、サンセベリアなどの乾燥を好む観葉植物にはあまり向いていないため、ほかの方法を試しましょう。

 

1-2.袋や新聞紙で密封する

やり後に水があまり蒸発しないように袋や新聞紙で密閉し、土を乾きにくくする方法もあります。基本的な手順は以下の通りです。

  1. たっぷり水やりをする
  2. しばらくおいて水を切る
  3. ビニール袋や新聞紙で鉢の部分を包み、密封する

密封するのは鉢の部分だけです。袋に鉢を入れて観葉植物の根元できゅっと縛るか、広げた新聞紙の上に置いて下から鉢を包むとよいでしょう。植物自体は袋や新聞紙の外に出ている状態です。ただし、夏は高温で蒸れて観葉植物が弱る恐れがあるので、避けたほうがよいでしょう。

 

1-3.ペットボトルを利用する

空になったペットボトルを利用して給水することも可能です。ペットボトルをよく洗って清潔な水を注ぎ、キャップにいくつか穴を開けてから締め、観葉植物の土に差し込みましょう。蓋から出た水が徐々に土に染み込んでいき、ペットボトルが空になるまで給水されます。

穴の数や大きさによって給水できる量が変わります。給水量が多く短期間で水がなくなることもあるので、ペットボトル給水する予定なら、事前にどれくらいもつのか確かめておきましょう。

なお、園芸店や100円均一ショップでも、ペットボトルに取りつける給水器具を扱っています。キャップを外して取り付け、土に挿せば、器具に開いた小さな穴から水が徐々に出ていく仕組みです。

 

1-4.水やりアイテムを使う

自動での給水が可能なアイテムを使うのもおすすめです。アイテムにはさまざまな種類があるので、以下に代表的なものを2つ紹介しましょう。

・自動給水器

本体を土に挿す。容器に水を溜めて鉢のそばに置き、本体から伸びるチューブの先を入れる。毛細管現象により水が容器から吸いあがり、自動で水やりできる仕組みになっている。底穴から水が排出されるため、濡れてもよい浴室などに置く必要がある。

・容器と布・紐を使って自作

容器に水を溜めて鉢のそばに置き、不要な布や紐の片方を入れ、もう片方の先を鉢土に埋め込む。布・紐がバケツから水を吸い上げ、土に染み込む。

どれくらいのペースで水が吸いあがるか分からないため、留守にする前に1度試して確かめておきましょう。

 

1-5.知人や代行サービス会社に依頼する

気心のしれた友人や家族、近所の方などに水やりをお願いするのも1つの方法です。腰水やアイテムを使った方法は水切れや水の傷みといった心配がありますが、知り合いが水やりしてくれるなら安心できます。旅行中でも、電話やSNSを通して観葉植物の様子を聞くことが可能です。

1か月も友人や家族にお願いするのは気が引けるという場合は、費用がかかりますが、代行サービス会社を利用する方法もあります。

代行会社に依頼する場合は複数の業者に相談して見積りをとり、サービスと料金のバランスが取れているところを選びましょう。作業内容や「植物が枯れた」「鉢が割れた」といったトラブルが発生した際の対応についても、確認しておくと安心です。

 

2.1か月家を留守にするときに観葉植物を枯らさないポイント・注意点

大切にしていた観葉植物が、1か月後に家に帰ってきたら枯れていたという事態は避けたいものです。留守中に観葉植物を枯らさないようにするためには、水やり以外にもいくつか注意すべきポイントがあります。

ここでは、おもな注意点を3つ説明します。

 

2-1.置き場所に注意する

留守中は、観葉植物の置き場所に注意が必要です。家を空ける前に、窓から離れた場所に移動させましょう。夏は直射日光があたって葉焼けすることを避けるため、冬は窓近くの冷気から守るために必要です。また、カーテンやブラインド越しに窓から光が入るようにしておきましょう。

湿気を好み、日陰や半日陰が平気な観葉植物であれば、浴室や洗面所といった湿度の高い場所へ移動するのもよいでしょう。ドアを開けて、空気の通りがあるようにしてください。ただし、冬は冷えるので浴室に置くのは避けたほうが無難です。

 

2-2.マルチングする

土の乾燥を防ぐために、マルチングするのもおすすめです。マルチングとは、ウッドチップやバークチップといった資材で植物の株元を覆うことで、土から水分が蒸発するのを抑えます。

マルチングには、乾燥を抑えるほかにも以下のようなメリットがあります。

  • 土が隠れておしゃれ感が増す
  • 鉢土の温度変化を緩やかにする
  • 害虫が土に卵を産みつけるのを防ぐ
  • 雑草を予防する

ウッドチップ、ココヤシファイバー、化粧石など、マルチング資材にはさまざまな種類があります。鉢に敷いたときの印象が大きく異なるので、好みのタイプを選ぶとよいでしょう。

 

2-3.鉢の底にタオルを敷く

鉢底に濡れタオルを敷いておくと、鉢の中の湿度を保ちやすくなります。腰水以外の方法で給水するときは、濡れタオルを敷いておくと安心です。

トレイなどに十分に濡らしたタオルを敷き、その上に観葉植物の鉢を置きましょう。腰水と同じ要領で、鉢底から水分がゆっくり吸い上げられていきます。厚みのあるタオルを使ったり何枚も重ねたりすることで、含められる水の量を増やせます。必要な水分量に応じて調整しましょう。

 

3.1か月家を留守にした後の観葉植物の対処法

1か月留守にして帰宅したら、まずは観葉植物の状態を確認しましょう。弱っていたり葉が枯れていたりする場合、以下のような対応が必要です。観葉植物が元気に見えるときも、通常のお手入れをしながら、数日は気をつけて観察してください。

症状 対応
水切れしている
  • 葉や枝がしおれている
  • 葉がカラカラで黄色や茶色に変色している
  • 全体にぐったりしている
  • 芯が細くなっている
  • 鉢底から流れるほどの量で水やりする
  • 葉がしおれているなら葉水する
  • 水やりで復活しないときは、水を溜めたバケツに鉢ごとつけて30分ほど置く
  • 枯れた葉や茎、枝がある
  • 枯れた部分を清潔なハサミで切り取る
  • 切り口が濡れていれば生きているので水を与え、直射日光があたらず日当たりのよい場所で管理する
  • 根腐れしている
  • 水やりしても土に染み込まない
  • 茎や幹を触るとぶよぶよしている
  • 根を見ると黒ずんでいる
  • 悪臭がする
  • 鉢から掘り出して、根の傷んで黒ずんだ部分を切り落とす
  • 根を切って葉とのバランスが悪くなったら、葉を切って調整する
  • 新しい土に植え替える
  • 数日は水やりを控え、直射日光は避けて日当たりのよい場所で管理する

観葉植物が弱っていても、完全に枯れていなければ復活する可能性があります。症状に合わせた対処をして様子を見ましょう。

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まとめ

1か月家を留守にするときの観葉植物の水やりには、腰水をしたりペットボトルや袋を利用したりなどの方法があります。植物によって乾燥に強いといった特性があるため、植物の特性に合わせて長期不在時の水やり方法を選びましょう。

長期留守にする際にはできるだけ観葉植物の乾燥を防ぐことが大切です。自宅の温度によっては植物が弱ってしまう可能性もあるため、寒すぎる場所・暑すぎる場所に置くのは避けるなど置き場所にも注意しましょう。

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