ブラッサイアの育て方・水やり・肥料・病害虫対策まとめ

ブラッサイアは、美しい葉姿が特徴的な観葉植物で、室内に上品で洗練された雰囲気をもたらします。葉は薄く繊細で、明るい緑色をしており、波打つような独特の葉の形状が魅力的です。新芽は淡い緑色で、徐々に展開しながら成長していく様子を観察できるのも特徴です。その優雅な姿と比較的育てやすい性質から、インテリアプランツとして人気の高い植物です。

本記事では、ブラッサイアを健やかに育てるためのポイントを詳しくご紹介します。

【目次】
ブラッサイアの基本情報
ブラッサイアの育て方
ブラッサイアの風水・花言葉
ブラッサイアのトラブル対処方法
ブラッサイアのよくある質問
さいごに

ブラッサイアの基本情報

科名	ウコギ科
属名	シェフレラ属（フカノキ属）
学名	Schefflera actinophylla
一般名称	ブラッサイア
原産	オーストラリア、ニューギニア、ジャワ島
別名	オクトパスツリー、アンブレラツリー
入手難易度	普通
栽培難易度	簡単
耐寒性	弱い
耐暑性	強い
耐陰性	やや強い
温度	15℃～25℃を推奨 最低でも5℃以上を維持
光	直射日光には弱い 明るい窓際などを推奨
水やり	春夏：土の表面が乾いたらたっぷりと 秋冬：土の表面が乾いて2～3日待ってから
肥料	緩効性肥料、液体肥料
剪定時期	4～9月

ブラッサイアの育て方

日光

・ブラッサイアは明るい場所を好みますが、直射日光には弱いため、半日陰で管理することが推奨されます。特に夏の直射日光は葉焼けを引き起こす可能性があるため、30%から50%の遮光が必要です。

・室内では、レースのカーテン越しに日光が当たる場所が理想的です。直射日光が当たると葉が傷むため注意が必要です。また、エアコンの風が直接当たらない場所に置くことも大切です。

水やり

春～夏

春から夏にかけては、ブラッサイアの成長が活発になります。この時期は、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えることが推奨されます。具体的には、鉢底から水が流れ出るまでしっかりと水やりを行い、根が十分に水分を吸収できるようにします。

特に夏場は気温が高くなるため、土が乾燥しやすく、毎日または数日に一度の頻度で水やりを行うことが望ましいです。また、葉水も効果的で、毎日行うと良いでしょう。

秋～冬

秋から冬にかけては、ブラッサイアの成長が緩やかになるため、水やりの頻度を減らす必要があります。土の表面が完全に乾燥してから2〜3日待ってから水を与えることが推奨されています。

この時期は、植物が水をあまり必要としなくなるため、過剰な水やりは根腐れを引き起こすリスクがあります。また、葉水を行うことで、室内の乾燥を防ぎ、害虫の予防にもつながります。水やりは暖かい日中に行うことが望ましいです。

肥料

緩効性肥料

緩効性化成肥料は、ゆっくりと栄養を放出するため、長期間にわたって植物に必要な栄養を供給します。春から秋の生育期に使用するのが理想的で、特に4月から6月と9月から10月の間に与えると効果的です。

液体肥料

液体肥料は即効性があり、植物が急速に栄養を吸収できるため、生育期には特に有効です。液体肥料は通常、2週間ごとに与えることが推奨されており、土の表面が乾いた後に施用することで根への負担を軽減します。

肥料を与えるタイミング

ブラッサイアは生育期である春から秋にかけて肥料を与えることが重要です。特に気温が高くなる夏場は根が休むこともあるため、この時期には液体肥料のみを与え、緩効性肥料は控える方が安全です

病害虫

ハダニ

ブラッサイアは乾燥環境でハダニが発生しやすく葉の裏側から植物を吸汁して弱らせてしまうため、毎日の葉水や適度な日陰での管理、適切な水やり、そして定期的な観察と早期発見による対処が重要です。

カイガラムシ

ブラッサイアの葉や茎に白い綿状や茶色い点状のカイガラムシが付着して樹液を吸われると植物が弱ってしまうため、風通しの良い環境での管理と定期的な葉水を行い、発生時は手作業での除去と殺虫剤の使用による早期対処が必要です。

アブラムシ

ブラッサイアの葉裏や新芽に群生するアブラムシは、植物の樹液を吸って葉の黄変や成長鈍化を引き起こすため、風通しの良い環境での管理と日々の葉水を行い、発生時は手作業での除去や殺虫剤の使用による迅速な対処が重要です。

植付け・植替え

植付けの適切な時期

ブラッサイアの植付けは、5月から9月の暖かい時期が最適です。この期間は植物が活発に成長するため、根がしっかりと定着しやすくなります。ただし、7月以降の猛暑日は避けることが推奨されています。土壌は水はけが良いものを選び、観葉植物用の土と赤玉土や鹿沼土を混ぜたものを使用することが推奨されています。

植替えの適切な時期

植替えは、春から秋にかけての生育期が最適で、具体的には4月から5月、そして9月が推奨される時期です。この期間は植物が活発に成長しているため、新しい根がしっかりと成長しやすく、植替えによるストレスを軽減できます。

植え替えのサイン

・根詰まり
鉢の中で根が密集している場合、根詰まりが起こっている可能性があります。これにより水分や栄養素の吸収が妨げられ、植物の健康に悪影響を及ぼします。根が鉢底から出ている、または土の表面に根が見える場合は、植替えを検討するサインです。

・成長の停滞
植物が成長しなくなったり、新しい葉が出てこない場合も植替えのサインです。これは根が十分に成長できず、水分や栄養を吸収できていないことを示しています。

・土壌の劣化
土が固くなったり、排水性が悪くなっている場合も注意が必要です。土壌が劣化すると、根腐れを引き起こす原因となります。特に水はけの悪い土は避けるべきです。

ブラッサイアの風水・花言葉

風水

・成長と繁栄
ブラッサイアは強い木の気を持ち、成長や繁栄をもたらすとされています。特に、輪生する葉は気の安定を促し、運気の循環を助けます。

・金運の向上
丸い葉は金運に繋がるとされ、特に風水では金運を高める植物として重視されています。ブラッサイアを適切な方角に配置することで、より良い運気を引き寄せることが期待できます。

花言葉

ブラッサイアの花言葉は「とても真面目」と「実直」です。この花言葉は、ブラッサイアが持つ特性や外見に由来しています。ブラッサイアはシェフレラ属の植物で、特にその大きな手のひらのような葉が特徴的です。このような形状は、真面目さや誠実さを象徴していると考えられています。

ブラッサイアのトラブル対処方法

葉のトラブル

・葉の変色
葉が茶色く変色する場合、湿度不足や不適切な水分管理が原因です。ブラッサイアは湿度を好むため、乾燥した環境では葉が傷むことがあります。対策として、葉水を定期的に行い、湿度を保つことが推奨されます。また、水やりは土が乾いたときに行い、冷たい水ではなく20℃前後の水を使用することが望ましいです。

・病害虫の影響
ハダニなどの害虫は葉に影響を与え、薄く茶色くなることがあります。葉を霧吹きで湿らせることでハダニの発生を抑えることができ、必要に応じて農薬を使用することも検討してください。

根のトラブル

・根腐れ
過湿が根腐れの主な原因です。土壌が常に湿った状態になると根が腐りやすくなります。鉢の底から水が流れ出るまでしっかりと水を与えた後、下から出てきた水は必ず捨てることが重要です。

・根詰まり
根詰まりが進むと、葉先が枯れるだけでなく、鉢底の穴から根が飛び出してくることがあります。この場合は、植え替えを行うことで新しい土とスペースを提供し、健康な成長を促すことができます。

ブラッサイアのよくある質問

ブラッサイアはどのような環境で育てるべきですか？

ブラッサイアは明るい間接光を好み、直射日光には弱いです。室内で育てる場合は、明るい窓際が適しています。耐陰性もありますが、全く日の当たらない場所では育成が難しくなります。

葉水は必要ですか？

はい、葉水は植物の葉に霧吹きを行うことで、乾燥を防ぎ、埃を落とし、病害虫予防にも役立ちます。特に冬場や乾燥した環境では重要です。

ブラッサイアはどれくらい成長しますか？

通常、ブラッサイアは50〜80センチメートル程度まで成長しますが、適切な管理を行えばそれ以上にも育つことがあります。

ブラッサイアの寿命はどれくらいですか？

適切な管理を行えば10年以上元気に育つことがあります。特に室内で育てる場合、環境管理が重要です。

挿し木で増やせますか？

はい、挿し木で増やすことが可能です。剪定した枝を使って新しい植物を育てることができます。

ブラッサイアを育ててみたいけど、枯らさないか心配…そんな方におすすめなのが、GOOD GREENの植物レンタルサービスです。
初心者でも扱いやすいブラッサイアで、緑豊かな快適な暮らしを手軽に始めてみませんか？

さいごに

ブラッサイアは、薄く繊細な明るい緑色の葉が特徴的な観葉植物です。波打つような独特の形状の葉は、優雅で上品な印象を与え、室内のインテリアとして人気があります。

葉は細長い楕円形で、緩やかな起伏があり、葉脈が繊細な模様のように浮かび上がるのが特徴です。新芽は淡い緑色で、徐々に展開しながら成長し、やがて優美な葉へと成長していく様子も見どころです。樹形はコンパクトで、適度な大きさに生育し、通常50-80センチメートル程度の高さで管理できます。

寒さには弱いため、冬場は暖かい室内で管理することをお勧めします。繊細な葉は埃が目立ちやすいので、柔らかい布で優しく拭いてあげることで、より美しい状態を保つことができます。