日光がよく入る部屋に住んでいて、観葉植物を育てるのに問題がないか疑問に感じる方もいるのではないでしょうか。観葉植物が健康に育つには日光は必ず必要ですが、強すぎる日光は成長に良くない影響を与えてしまう場合もあります。そのため、日当たりの良い部屋で育てるには、日光に強い観葉植物を育てるのがおすすめです。
当記事では、日光に強い観葉植物の特徴や育てるコツを解説します。日光に強い観葉植物について知りたい方も、ぜひご覧ください。
観葉植物の多くは日の差す明るい所を好みますが、あまりに日差しが強いところに置くと葉焼けを起こすことがあるので注意が必要です。日がよく入る明るいお家で観葉植物を育てるなら、日光に強い種類を選びましょう。
ここでは、日光に強い観葉植物の特徴について解説します。
観葉植物の性質は原産地がどこかで変わります。たとえば、寒冷地を原産とする観葉植物の多くは寒さには強く、一方で高温多湿の場所ではうまく育ちません。
日光に強い観葉植物の多くは、熱帯・亜熱帯地域を原産とします。亜熱帯地域では気温が下がる月もあるものの、どちらの地域も基本的に気温が高く多湿です。そのため、熱帯・亜熱帯地域が原産の植物では、暑さに耐性がある種類が多く見られます。
ただし、熱帯や亜熱帯地域原産であれば、どの植物であっても強い日光に耐えられるわけではありません。たとえば、熱帯・亜熱帯地域でも日照量の少ない高地や熱帯雨林などで育つ植物であれば、あまり日に強くない場合もあります。
葉が分厚いものが多いのも、日光に強い観葉植物の特徴の1つです。葉が厚い植物は、およそ以下のような性質をもちます。
厚みのある葉は水分を保持する力が高く、日に当たってもすぐに乾燥しません。また、クチクラ層と呼ばれるつるつるしたワックスのような膜を厚く形成していることが多く、水分の蒸発を抑えます。表皮細胞が厚いため、紫外線ダメージに強い傾向にあるのも特徴です。
日光に強い植物は、乾燥に強いものが多い傾向にあります。暑い地域を原産地とする植物は、乾燥に強い構造へと進化しているためです。たとえば、葉や茎に水分を蓄えられるようになっていたり、葉のクチクラ層が厚く蒸発を防ぐ仕組みができていたりします。
日によく当たると葉からの水分の蒸散が早くなるため、乾燥に弱い植物は日差しが強い環境ではうまく育たない可能性が高くなります。
観葉植物の生長には、日光はなくてはならないものです。ただし、植物の性質によって、適切な時間や光の強さは異なります。
ここでは、観葉植物に日光を当てることで得られるメリットやデメリットについて解説します。
植物の成長には光合成が欠かせません。光合成とは、太陽の光をエネルギーに変えて成長に必要な栄養を作りだす働きのことで、細胞に含まれる葉緑体でおこなわれます。
光合成に必要なのは、おもに葉の裏にある気孔から取り込んだ二酸化炭素と、根から吸い上げた水分です。葉に存在する葉緑体で吸収した光を使って水を分解し、二酸化炭素とあわせてブドウ糖などの養分を合成します。
日光に当てれば、光合成する際に必要な光エネルギーが吸収できます。反対に、光が当たらなければ必要な要素がそろわないため、光合成ができません。すると、植物に栄養が行きわたらず、生育が悪くなります。場合によっては枯れることもあるため、日光に当てることが大切です。
観葉植物をよく光に当てると、葉色が鮮やかになります。植物の葉が緑色に見えるのは、葉に存在する葉緑体に含まれる葉緑素のおかげです。光がよく当たると光合成が活発におこなわれるようになるため、必要な葉緑素が増えます。葉が濃く鮮やかな緑色になるのは、含まれる葉緑素が増えたためです。
日にあまり当てないと光合成がおこなわれにくくなり、葉緑素の量も減少します。すると、葉の色が薄くなったり、黄色っぽくなったりします。
適切な日光の当て方をした観葉植物は、花や新芽がつきやすくなります。花を咲かせたり新芽をつけたりするためには、たくさんの栄養が必要です。光がよく当たる植物は光合成を活発におこなえるため、すみずみまで栄養を届けられます。健康に育った植物は、光合成によって得た栄養を使って花を咲かせたり、新芽を芽吹かせたりすることが可能です。
また、植物の中には、光周期反応といって花を咲かせるタイミングを日照時間で判断する種類があります。夜が長くなると開花する短日植物や日が長くなると開花する長日植物のことで、日光を適切に当てることでスイッチが入り、花芽をつけます。
植物の成長に必要な日光ですが、適度な量や強さで当てることが大切です。強すぎる日光を当てると葉焼けを起こすことがあります。
葉焼けは、葉に含まれる葉緑素が壊れ、白や茶色に変色する現象です。葉緑素が壊れるため養分を作るための光合成がうまくおこなえなくなり、場合によっては枯れることもあります。一度葉焼けしたら元に戻らないため、葉は切り取りましょう。また、観葉植物の置き場所をすみやかに変える必要があります。
日光不足に陥った植物は徒長することがあります。徒長とは、本来必要な状態以上に茎や枝が伸びることです。
健やかに伸びている場合は、葉色がよく、枝ぶりもぴんとしてしっかりしています。徒長の場合は葉色が薄く、ひょろひょろとして元気がありません。日当たりの悪いリビングの奥などで管理している場合は、日が当たる場所に移動させたり、日光ライトを使ったりして対策しましょう。
観葉植物を健康に育てるためには、日光だけでなく水やりの頻度や量、置く場所も重要です。日の当て方が適切でも、たとえば水やりの方法を誤ると、弱って最終的には枯れることもありえます。
ここでは、元気に育てるために重要なコツを項目別に解説します。観葉植物を育てる際は十分に注意してください。
室内に観葉植物を置くときは、場所を慎重に検討しましょう。元気に育ってほしいなら、観葉植物は日当たりがよく明るい場所に置くことが基本です。葉焼けを防ぐため、窓際に置くならレースカーテン越しに柔らかい日が差す場所に置きましょう。
観葉植物を置く場所が先に決まっている場合は、その場所の日当たりに合った植物を選ぶのがおすすめです。よく日の入る場所なら日に強い植物を、薄暗い場所なら耐陰性のある植物を選びましょう。ただし、耐陰性のある植物を選んだ場合も、薄暗い場所ばかりでは弱ってくるため、定期的に光に当てることが大切です。
簡単そうに見えて奥深いのが水やりです。健やかな状態を保つためには、季節や植物の様子に応じて量やタイミングを調整する必要があります。
まずは、水やりの基本を覚えましょう。
土の表面が乾いていないときに水やりをすると、じめじめと湿った状態が続きます。長く湿った環境にいる根は次第に腐り、徐々に土中の水分や養分を吸い上げられなくなり、最終的に枯れてしまいます。
そのため、土の表面が乾くまで待ってから水やりすることが大切です。成長が鈍化する冬場は水をそれほど必要としなくなるため、土の表面ではなく中まで乾いてからにします。水分が足りていないときは、葉がぐったりしたり葉色が悪くなったりします。その場合は、すぐに水やりすることが大切です。
水やりの量は季節に関係なく、毎回鉢底から流れ出るくらいたっぷり与えましょう。土中の菌や老廃物、古い酸素が水で押し流され、新鮮な酸素が入り込む効果があります。
観葉植物を育てる際は空気の流れや風通しも重要なポイントです。風通しのよい場所に置くと、以下のようなメリットがあります。
風が吹いて空気が動くと二酸化炭素が取り込みやすくなり、光合成しやすくなるためです。また、葉の表面から水分が蒸発しやすくなる分、根からの水分と養分の吸い上げが活発になることも理由の1つです。成長に必要な栄養が行きわたりやすくなります。
根からの水分の吸い上げ量が増えると土の乾きが早くなり、根が腐りにくくなります。カビや害虫も湧きづらくなるでしょう。
ただし、風はあくまでゆったりと葉を揺らす程度であることがポイントです。強い風はストレスを与え、植物を弱らせることがあるので注意しましょう。
鉢植えで育つ観葉植物は土の量が限られているため、土中に含まれる栄養が不足することがあります。肥料を与えることで不足した栄養が補えます。肥料は、大きく分けて以下の2つの種類に分かれます。
・有機肥料
油かすや鶏糞、米ぬかなどを原料とする。長くゆっくり効く。ニオイがあり害虫を呼びやすいため、対策が必要。
・化成肥料
無機物を化学的に合成したもの。速効性のものと緩効性のものがある。ニオイがなく虫も発生しにくいため、観葉植物におすすめ。
上記2つを合わせた有機化学肥料もあります。また、緩効性で長く効く固形肥料と即効性が高い液体肥料があり、用途に合わせて使い分けることも必要です。
植物を元気に育てるためには、定期的な植え替えも必要です。植物が成長して鉢の中が根でいっぱいになると、根詰まりを起こします。水を吸わなくなり枯れる恐れがあるため、植え替えて根を伸ばせる環境を整える必要があります。
植え替え頻度の目安は、基本的には2~3年に1度です。「底穴から根が出ている」「水やりしても水がなかなか染み込まない」ときも、根が回っているため植え替えましょう。
植え替えは以下の手順でおこないます。
植え替え後は、根が土に定着するまで、水切れしないように注意しながら1週間程度は半日陰で管理します。
観葉植物の多くは、あまり日光がよく当たる場所に置くと葉焼けや水切れを起こしやすくなりますが、中には強い光に耐性があり乾燥に強い種類もあります。
ここでは、日光に強いおすすめの観葉植物を紹介します。
原産地 | 熱帯アフリカや南アフリカ、マダガスカル、南アジア、アラビアの乾燥地 |
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科名・属名 | キジカクシ科・サンスベリア属 |
日当たり | 直射日光に注意し、日当たりの良い場所に置く |
温度 | 10℃以上をキープする |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
サンスベリア(サンセベリアとも)は、まっすぐ上に向かって伸びる剣のような葉が特徴的な植物です。美しい縞模様が入る園芸品種が広く流通しており、日本ではトラノオとも呼ばれています。マイナスイオンを発生し、空気清浄効果があると言われています。
多肉質な葉を持ち、乾燥に強いため、忙しくてあまり世話ができない方にもおすすめです。デスクに飾れるミニサイズから中鉢まで流通しているので、好みのサイズを選びましょう。
原産地 | 日本(沖縄県)、台湾、中国、フィリピン |
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科名・属名 | モクセイ科 ・ トネリコ属 |
日当たり | 日差しに強く、日陰でも育つ |
温度 | -3℃程度まで耐える |
耐寒性 | やや弱い |
耐暑性 | 強い |
ツヤのある小さな葉を規則的につけた姿が爽やかな常緑樹です。新芽のうちは淡い緑色で、次第に濃緑へと移ろいます。常緑性のため、年間を通して爽やかなグリーンが楽しめるのが大きな魅力です。初夏に白い小さな花を咲かせますが、どちらかというと観賞価値があるのは美しい葉姿のほうでしょう。
庭に植えるシンボルツリーとしても人気ですが、定期的に剪定することで大きさをキープできるため、室内で観葉植物として育てることも可能です。どのようなテイストの部屋にも合わせやすく、明るく爽やかな空間を演出します。
原産地 | 北アメリカ大陸から中央アメリカ |
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科名・属名 | キジカクシ科・ユッカ属 |
日当たり | 日当たりの良い場所で管理する |
温度 | 5℃以上をキープする |
耐寒性 | 普通 |
耐暑性 | 強い |
ユッカは北米から中米にかけてを原産地とする低木です。日本では、ユッカ・エレファンティペスと呼ばれる品種が観葉植物としてもっとも流通しています。
エレファンティペスは象の足を思わせるどっしりした安定感のある太い幹と、上に伸びる濃緑色のシャープな葉が特徴です。爽やかながら、ほかの観葉植物には見られない個性も演出でき、観葉植物として人気があります。最低気温が5℃を下回らないように気をつければ丈夫でも育てやすく、観葉植物のお世話に慣れていない初心者の方にもおすすめです。
原産地 | 南アフリカ |
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科名・属名 | ストレリチア科・ストレリチア属 |
日当たり | 日陰でも育つが日当たりの良い場所で管理する |
温度 | 10℃以上をキープする |
耐寒性 | やや強い |
耐暑性 | 強い |
株元からすらりとした茎を何本も伸ばし、細長い楕円形の葉を空に向かって展開する姿が美しい植物です。うまく育てれば、鮮やかなオレンジ色に青色や紫色が入った美しい花を咲かせます。
極楽鳥花とも呼ばれるのは、花姿がパプアニューギニアなどに生息する極楽鳥(Bird of Paradise)に似ていることが由来です。トロピカルなテイストが非常に魅力的で、個性的な雰囲気を演出したい方におすすめです。
原産地 | 南米、マダガスカル島 |
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科目・属名 | ストレリチア科・ストレリチア属 |
日当たり | 日当たりの良い場所で管理する |
温度 | 10℃以上をキープする |
耐寒性 | やや弱い |
耐暑性 | 強い |
オーガスタは、ストレリチア・レギネとよく似た雰囲気をもちますが、伸びた茎の先にある葉は大きく、全体的にどっしりした存在感があります。また、両者は花色が明確に異なり、レギネの花が鮮やかなオレンジ色であるのに比べ、オーガスタの花は濃紫または深い紺色の苞に白い花弁(萼)というシックな色合いです。ただ、オーガスタのほうは、観葉植物として育てると花がつきにくい傾向にあります。
大きく育つので、南国ムード漂う大型の観葉植物を部屋に置きたい方におすすめです。
原産地 | 中央アメリカ熱帯地域 |
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科名・属名 | サトイモ科・モンステラ属 |
日当たり | 日陰でも育つが日当たりの良い場所で管理する |
温度 | 5℃以上をキープする |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
深い切れ込みや穴が入った独特の姿をした葉が特徴的な植物です。花を咲かせることもありますが、日本の気候下では難しいでしょう。
代表的な品種であるデリシオーサは大型になりますが、ヒメモンステラはコンパクトにまとまった小型サイズです。置く場所に合わせ、サイズを選ぶとよいでしょう。
樹液にはシュウ酸カルシウムが含まれているため、触れるとかぶれることがあります。お手入れの際は注意しましょう。
原産地 | 日本(沖縄)、東南アジア |
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科名・属名 | クワ科イチジク属 |
日当たり | 耐陰性はあるが日当たりの良い場所で管理する |
温度 | 5℃以上をキープする |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
ガジュマルはぷっくりと太い幹や気根(地上に出る根)にかわいらしい丸みを帯びた葉をつけるさまが魅力的な植物です。生命力が感じられるユニークなビジュアルであることに加え、原産地の沖縄で「幸せを呼ぶ木」と言われていることもあり、観葉植物として高い人気を誇ります。
室内に飾るときは、大きなサイズをどんと1つ置いて存在感を出すのも、小さなサイズをいくつも並べて個体差を楽しむのもよいでしょう。
原産地 | ブラジル、エクアドル、中南米 |
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科名・属名 | マメ科コヨバ属 |
日当たり | 日当たりの良い場所で管理する |
温度 | 10℃以上をキープする |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
細く小さな葉を規則的につけた繊細な見た目が魅力的な観葉植物です。すっきりとした立ち姿は爽やかで、部屋を彩るグリーンインテリアにぴったりです。また、春から夏にかけて丸い薄黄色の綿毛のような花を咲かせることがあり、花後は赤いさやをつけます。
水分の蒸発を防ぐため、夜になると葉が閉じる就眠運動をおこないます。昼と夜とで違う姿が楽しめるのも、エバーフレッシュの魅力です。
原産地 | 中南米 |
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科目・属名 | パンヤ科パキラ属 |
日当たり | 耐陰性はあるが日当たりの良い場所で管理する |
温度 | 10℃以上をキープする |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
濃緑色の楕円形の葉を、まるで手のひらを広げたような形でつける点が特徴的な植物です。葉には美しい光沢があり、華やかな印象を与えます。
観葉植物としてミニサイズから大鉢サイズまでそろい、太い幹を生かした一本仕立ての朴パキラと複数本をねじって編み込んだねじりパキラがあります。好みのサイズ、テイストが見つかるでしょう。
原産地 | 熱帯アフリカ |
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科目・属名 | クワ科・フィカス属 |
日当たり | 日当たりの良い場所で管理する |
温度 | 10℃以上をキープする |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
ウンベラータは細くすっきりした幹にハート形の薄い大きな葉をつける植物です。シンプルかつナチュラルな姿で、どのような部屋にもしっくりとなじむ雰囲気があります。おしゃれな見た目でインテリア性が高く、丈夫で育てやすいため、観葉植物を初めて育てる方にもおすすめです。
生長が早いため、葉が茂りすぎたときや、あまり大きくしたくないときは適度に剪定しましょう。切り口から出る白い樹液に触れるとかぶれることがあるため、剪定の際は注意してください。
観葉植物は室内で育てることが一般的ですが、中には庭やベランダなど屋外で管理できるものもあります。ただし、寒さに弱いものが多いため、冬の気温に耐えられるかどうかを確認することが必要です。
ここでは、日光に強く屋外でも育てられる観葉植物を紹介します。
原産地 | 地中海地方、北アフリカ、中近東など |
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科目・属名 | モクセイ科・オリーブ属 |
日当たり | 日当たりの良い場所で管理する |
温度 | -5℃程度まで耐えられる |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
オリーブは日光を好み、ある程度の寒さにも耐えられる常緑樹で、地植えをすれば5mほどに育ちます。楕円形の細身の葉は、表は光沢があるグリーン、裏はマットな質感のシルバーで、洗練された美しい雰囲気があります。日光がよく当たる環境で育てると、白く可憐な花を咲かせるのも魅力の1つです。
同じ品種同士では実がならない性質があるため、実を採りたいときは別品種のオリーブも植えましょう。
屋外でも栽培できますが、日当たりの良い場所で管理することが大切です。寒冷地では鉢植えにし、寒くなってきたら軒下や屋内に移動して冬越しするとよいでしょう。
原産地 | オーストラリア |
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科目・属名 | フトモモ科ユーカリ属 |
日当たり | 日当たりの良い場所で管理する |
温度 | 5℃以上をキープする |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
細いピンクがかった枝に丸みを帯びた葉をつける様子が愛らしい植物です。美しく柔らかな色味の葉は、どのような庭ともよくマッチするでしょう。葉が揺れる姿は涼しげで、シンボルツリーとしても人気です。
2m以上になると、ポポラスベリーと呼ばれる木の実のような見た目のつぼみをつけ、白い花を咲かせます。生長が早く地植えすると10mほどに育つため、あまり大きくしたくない場合はこまめに剪定しましょう。
原産地 | 北アフリカ、ヨーロッパ、アジア |
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科目・属名 | ウコギ科キヅタ属 |
日当たり | 日陰でも育つが日当たりの良いで管理する |
温度 | 0℃以上をキープする |
耐寒性 | 普通~強い |
耐暑性 | 強い |
アイビーは、気根を出して壁や木に張りつき、這いながらどんどん生長するツル性植物です。学名のヘデラで呼ばれることもあります。
丸みを帯びた葉が愛らしいポピュラーな観葉植物で、美しい斑入り品種も数多く出回っています。室内外どちらでも栽培可能で、外では庭のフェンスや家屋の外壁などに這わせて育てるケースもよく見られます。
半日陰でも育ちますが、日当たりの良い場所で管理しましょう。葉の色ツヤがよくなります。ただし、夏の直射日光で葉焼けを起こすことがあるので、注意しましょう。
原産地 | 世界中の熱帯・温帯 |
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科目・属名 | ウコギ科・シェフレラ属 |
日当たり | 半日陰でも日当たりの良い場所でも育つ |
温度 | 0℃以上をキープする |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
肉厚な緑の葉を手のひらを広げたように展開する姿が特徴的な常緑性の樹木です。熱帯原産ではあるものの、寒さにもある程度の耐性があり、室内でも屋外でも育てられます。日本でも、暖かい場所であれば地植えも可能です。冬の寒さが厳しい地域で屋外で育てる場合は、鉢で育てて、冬は室内に取り込みましょう。
もっとも流通しているのは、シェフレラ・ホンコン(ホンコン・カポック)という品種です。
原産地 | 日本南部、台湾、中国 |
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科目・属名 | ソテツ科・ソテツ属 |
日当たり | 日当たりの良い場所で管理する |
温度 | 5℃以上をキープする |
耐寒性 | 普通~やや弱い |
耐暑性 | 強い |
ソテツは常緑性の低木で、古く原始的な形態の植物です。強い性質を持ち、海沿いの岩場などに自生しています。幹は太くごつごつしていて、鋭い葉を生い茂らせる姿は雄々しい印象です。暖かい地域であれば、庭に地植えすることもできます。寒い地域では鉢植えにして冬は室内に取り込みましょう。
生長スピードはゆっくりで、1年かけて伸びるのは数センチほどです。暑さや乾燥に強いため、寒さにのみ注意すれば比較的育てやすいでしょう。
原産地 | おもにヨーロッパ |
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科目・属名 | マツ科・スギ科・ヒノキ科などの常緑性針葉樹の総称 |
日当たり | 日陰でも育つが日当たりの良い場所で管理する |
温度 | 品種によるが0℃以上をキープする |
耐寒性 | 品種によるが強いことが多い |
耐暑性 | 品種によるが弱いことが多い |
コニファーは、マツ科・スギ科・ヒノキ科などの常緑性の針葉樹の総称で、特定の品種の名称でありません。園芸ではヨーロッパ由来の品種を指し、日本のマツやスギ、ヒノキなどは含めないことが一般的です。
常緑性のため年間を通して緑の美しい葉を楽しめ、香りがよいものが多いのも特徴です。日本の高温多湿な夏を苦手とする種が多いので、真夏の西日が当たらない場所で管理しましょう。
原産地 | インドシナ |
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科目・属名 | ヤシ科・フェニックス属 |
日当たり | 日当たりの良い場所で管理する |
温度 | 0℃以上をキープする |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
フェニックス・ロベレニーはエキゾチックな雰囲気をもつ、ヤシ科の植物です。優しい色味のグリーンの細い葉をつけ、幹はすらりと伸びてあまり太くならないため、軽やかな雰囲気があります。庭のシンボルツリーとしても人気です。
屋外の環境に合う植物ですが、夏の直射日光を浴びると葉焼けを起こすことがあるため、夏は明るい日陰に移動するか遮光しましょう。寒冷地では鉢植えで育て、冬は室内に取り込むと安心です。
原産地 | メキシコ |
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科目・属名 | キジカクシ科・トックリラン属 |
日当たり | 日当たりの良い場所で管理する |
温度 | 10℃以上をキープする ※3℃以上とする説もある |
耐寒性 | やや弱い |
耐暑性 | 強い |
ふくらんだ株元にまっすぐ伸びる幹、その上を覆うように伸びるもしゃもしゃとカールする細長い葉がユニークな植物です。小さいうちは室内のよく日に当たる場所で管理し、大きく育ったら屋外に出しても問題ありません。冬の寒さが厳しい地域以外では、大株になったら地植えでも育てられます。霜に当たると弱るので、注意しましょう。
よく日に当てて育てると幹が太くなり、存在感のある樹形になります。
原産地 | アメリカ~メキシコ |
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科目・属名 | ヒノキ科・イトスギ属 |
日当たり | 日当たりの良い場所で管理する |
温度 | 0℃以上をキープする |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 弱い |
コニファーと呼ばれる樹木の中でも代表的な品種です。柔らかく明るいグリーンの細かい葉を円錐状に美しく茂らせ、葉をこするとレモングラスに似た爽やかな香りがします。室内で観葉植物として育てることも可能ですが、庭木としてよく採用されています。
原産地では、まっすぐに20mほど伸びることもある高木です。庭に植えるときは、あまり大きくなりすぎないように定期的に剪定しましょう。
原産地 | インド・スリランカ 東南アジア熱帯雨林気候区 |
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科目・属名 | クワ科フィカス属 |
日当たり | 日当たりの良い場所で管理する |
温度 | 5℃以上をキープする |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
緩やかなカーブをもつつるりとした幹に、肉厚でツヤのある濃緑色の葉をつける観葉植物です。ゴムの木の仲間の中では比較的葉が小さめです。丸く小さな葉をつけるため、圧迫感がなく、どのような雰囲気にもしっくりとなじみます。幹が細いため、曲がりをつけやすいのも特徴です。
室内でも室外でも栽培可能ですが、外で育てる場合は、鉢植えにして5℃を下回る気温になったら室内に入れましょう。冬でもあまり冷え込まない地域であれば地植えもできます。
日光に強い観葉植物は、熱帯や亜熱帯地域を原産とし、厚みのある葉で水分を保持しやすく、乾燥に強い特徴を持ちます。日光を適度に当てることで光合成が活発になり、葉が鮮やかに色づき、新芽や花もつきやすくなります。
ただし、強すぎる日差しは葉焼けの原因になるため注意が必要です。植物の健康を守るには、置き場所や水やり、風通し、肥料の管理も重要で、定期的な植え替えも生育には欠かせません。
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