観葉植物につく白い虫の正体は何?原因と対処法・予防を解説

公開日:2025/3/24

観葉植物につく白い虫の正体は何?原因と対処法・予防を解説

観葉植物につく白い虫の正体は何?原因と対処法・予防を解説

室内で育てている観葉植物に、いつの間にか白い虫が発生していることに気がついた方もいるのではないでしょうか。そんな方に向けて、当記事では、白い虫の正体と増殖の仕組み、効果的な対策を分かりやすく解説します。

コナカイガラムシやコナジラミなど害虫別の特徴や予防法を押さえれば、大切な植物を健康に育てることが可能です。受け皿の水や落ち葉放置が発生源になることも多いので、チェックポイントを把握して快適な室内環境づくりを目指しましょう。

 

1.観葉植物に発生する白い虫の正体と対処法

観葉植物に白い虫がついている場合、一般に可能性が高いのはコナカイガラムシです。とはいえ、ほかにも白い害虫はいるため、まずは虫の種類を特定してから対処法を考える必要があります。

ここでは、観葉植物につくことが多い白い虫を紹介します。

 

1-1.コナカイガラムシ

コナカイガラムシは白い粉状のロウ物質に覆われている点が特徴です。植物に被害をもたらす害虫の中でも、代表的な存在と言えます。

コナカイガラムシは口針を植物の葉や茎に挿して吸汁し、その過程で植物組織を傷つけたり病原体を媒介することにより、株の生育を阻害します。放置していると枯れるため、早めに手を打つことが大切です。

コナカイガラムシの排泄物は糖分を含み、移動した後の葉の表面はべたべたします。排泄物が付着した葉は見た目が汚くなるだけでなく、カビの繁殖を招いてすす病などの病気を誘発する上に、光合成の低下も招くなど、非常に厄介です。

繁殖力が旺盛で、室内の暖かい環境下では年間を通して増える可能性があるため、十分に注意しましょう。葉裏など見えにくい場所に身をひそめる習性があるため、水やりや葉水をする際などに意識してチェックするのがおすすめです。

 

1-2.コナジラミ

コナジラミもロウ物質で覆われています。「シラミ」の名がついていますが、人や動物に寄生することはありません。植物に付着し、葉や茎から吸汁します。

養分を吸われた葉は白っぽいかすり状になり、放置していると最終的に枯れるため、発生後はすみやかな対処が必要です。コナカイガラムシと同様、排泄物を介してすす病などを誘発することもあります。

翅があって飛べるため、いったん発生すると周囲の植物などへも広がりやすく、注意が必要です。観葉植物を複数置いている場合、コナジラミを発見したときはほかの株にも発生していないか確かめましょう。

 

1-3.トビムシ

トビムシは翅を持たない小さな虫で、白色や黒色、赤色、緑色など多様な体色があります。腹部に跳躍器が備わっており、一般的には数cmから十数cm程度飛び跳ねることが可能です。

土中に棲みつき、植物自体に害をなすケースはあまり見られません。土の中のバクテリアや腐葉土を食べ、有機物を分解します。そのため、植物にとってはむしろ益虫と言える存在です。

とはいえ、室内の鉢に大量の小さな虫が発生し、人が近づいたときなどにぴょんぴょん飛び跳ねる様子には、不快感や気持ち悪さを覚える方も少なくないでしょう。虫嫌いな方にはかなり辛いと思われる不快害虫です。

観葉植物につく「トビムシ」の発生原因と対処法・防止法を解説

 

2.観葉植物に白い虫がわく原因と対策

室内で管理しているにもかかわらず、観葉植物に白い虫がつくのを不思議に感じる方も少なくないでしょう。白い虫のおもな発生原因として、購入した時点で土に卵が産みつけられていたり、開けた窓から入ってきたりしたケースが挙げられます。また、外出した際に衣類やカバンなどに虫がつき、気づかず部屋に入ってしまうこともあります。

問題は、害虫が卵から孵ったり外から入ってきたりした後に観葉植物にわいて増えてしまうことです。ここでは、観葉植物についた害虫が繁殖する原因と対策について解説します。

 

2-1.受け皿の水が溜まっている

害虫が増える原因の一つとして、受け皿に水が溜まったままになっている状態が挙げられます。受け皿に水が溜まっていると鉢の周辺の湿度が上がり、湿気を好む害虫が発生しやすくなります。水に溶け出した土中の成分や微生物が繁殖することで、それを餌にする害虫も現れるでしょう。

受け皿の汚れた水をそのままにしていることは、害虫が繁殖しやすい環境を用意しているようなものです。水やりの後は溜まった水をすぐに捨てるようにしましょう。

 

2-2.土の湿度が高い

鉢土が長くじめじめした状態にあることも、害虫の繁殖を招く原因です。白い虫を含む多くの害虫にとって、適度な温度と湿度が保たれた土は理想的な繁殖環境になりやすいです。

湿気が溜まらないように、日当たりと風通しの良い置き場所で管理することが大切です。また、水やりのタイミングにも注意しましょう。基本的に土が乾いてから水やりをする必要があります。水はけの悪い土を使っている場合も、土中に水分が溜まりやすくなるのでよくありません。

また、前述したように受け皿に水を溜めたままにしておく場合も、土が乾きにくくなります。

 

2-3.土に葉が落ちている

観葉植物の土の上に落ち葉が残ったままになっていると、害虫発生や過度な湿気の原因になりやすいため、取り除いた方がよいでしょう。枯れた葉は微生物の繁殖を促し、増えた微生物が害虫の餌になる場合もあります。また、土に落ちた葉の下は湿気と隠れ場所を提供するため、害虫が集まりやすくなります。

落ち葉や枯れ葉が落ちたときにこまめに取り除くことは、虫対策として有効です。

 

2-4.葉が乾燥している

葉がひどく乾燥した状態だと、ハダニなどの乾燥を好む害虫が発生しやすくなる場合があります。特に空気が乾燥する冬は観葉植物も乾きやすくなるので注意が必要です。

ただし、寒い季節は観葉植物の生長が鈍化して、根が水をあまり吸収しなくなっています。春や夏と同じようなペースで水やりをすると土が湿った状態を招いてしまうため、おすすめできません。

葉の乾燥を防ぐためには、こまめに葉水をしましょう。霧吹きなどで葉の表面・裏面に水をかけることで、乾燥を好む害虫を遠ざけられます。

 

3.観葉植物に白い虫がつくのを防ぐ方法

観葉植物を育てるときは、明るく風通しが良い場所で育てることが基本です。ただし、害虫を寄せつけないためには、日当たりと風通し以外にもいくつか注意すべきポイントがあります。

ここでは、害虫発生を抑えるポイントについて解説します。

 

3-1.水のやり過ぎを防ぐ

害虫の多くは湿度が高い状態を好むため、じめじめした環境を作らないことが大切です。そのため、水やりのしすぎに注意しましょう。風通しと日当たりの良い場所で管理していても、水やりの頻度が高くなると土が乾きません。土の中が湿った状態が続けば、害虫が寄りつきやすく、繁殖する可能性も高まります。

春夏の生育期は、観葉植物が多くの水分を必要とするので、土の表面が乾いたらたっぷり水やりしましょう。寒くなって生長が鈍った植物は、それほど多くの水を必要としません。土の表面が乾いてからさらに数日待ってから水やりします。

なお、水やりで最も問題になるのは、土が乾かないうちに頻繁に水やりをしてしまうことです。1回の水量は十分に与え、鉢底の穴から流れ出た水は受け皿に溜めっぱなしにしないよう注意しましょう。

 

3-2.定期的に土を入れ替える

観葉植物を購入した段階で、すでに鉢土に害虫の卵がある場合があります。状況に応じて、根の状態を確認したうえで、水はけの良い新しい土に植え替えると安心です。

入れ替えた後も、外から侵入した害虫が土に卵を産みつける恐れは残ります。しかし、用土を入れ替えれば、多くの卵や幼虫を除去することが可能です。

なお、土は時間が経つにつれて空気を多く含む構造が崩れていき、水はけが悪くなります。そのため、古い土は害虫を呼び寄せるだけでなく、根腐れが発生しやすくなるなど観葉植物自体にとってもよくありません。定期的に新しい土を入れ替えることは、害虫予防だけでなく生育の面でも有効です。

 

3-3.土の表面に木酢液を散布する

土の表面に木酢液(もくさくえき)を散布しておくと、害虫を寄せつけにくくする効果が期待できます。木酢液とは、木炭を製造する際に発生した煙を冷却・収集した液体で、土壌改良や植物活性、そして害虫を寄せつけにくくする効果が期待できます。

木酢液を土に散布するときは、パッケージの記載に従って薄めて使いましょう。独特の匂いがあるため、室外に鉢を出して散布し、数時間してから室内に戻すのがおすすめです。

 

まとめ

観葉植物に白い虫が発生する原因は、コナカイガラムシやコナジラミなどの害虫、トビムシのような益虫が混ざる場合もあります。コナカイガラムシやコナジラミは吸汁と排泄物で株を弱らせ、トビムシは大量発生すると不快害虫となる点に注意しましょう。

害虫が増えるのは受け皿の水や過度な湿度、落ち葉放置などの管理不備が要因です。対策として、土が乾くまで水やりを控え、土を定期的に入れ替える、葉水や木酢液の散布などを行い、風通しの良い環境で育てるようにしましょう。

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