観葉植物に発生するカビは一見すると不衛生に感じられ、悪影響を及ぼすのではないかと心配になる方もいるかもしれません。しかし、土に発生するカビの多くは観葉植物に直接的な害を与えるものではなく、自然界にも広く存在しています。
ただし、すべてのカビが無害というわけではなく、種類によっては植物に悪影響を及ぼすものもあるので注意が必要です。当記事では、観葉植物の土カビが発生する原因や、その対処法・予防策について詳しく解説します。カビの種類によっては早急な対応が必要なケースもあるため、適切な方法を知り実践しましょう。
観葉植物の土の表面にカビが生えているのを見ると不衛生に感じるかもしれませんが、ほとんどのケースで植物に影響はありません。土カビの多くが、観葉植物に害を与えることなく共存可能なカビであるためです。
自然界でも植物の周辺にカビが生えている光景は珍しくありません。カビは、湿度や温度、栄養などの条件がそろえばどこにでも生えてきます。白くふわふわしたカビが観葉植物の根元を這うよう土表面に広がっているようなケースは、基本的にあまり心配は要りません。
ただし、すべての土カビが観葉植物にとって無害なわけではなく、種類や生えた場所によっては注意が必要なケースもあります。
観葉植物そのものに害を与えないとしても、土カビが生えると見栄えが悪くなります。また、飛んだ胞子が部屋のどこかに付着してカビが生えることもあるので、生活環境として望ましくありません。土カビに気付いたら、早めの対処が必要です。
ここでは、土カビが生える原因や対処法について解説します。
カビが生える代表的な原因として、日当たりと風通しが良くない場所で植物を管理しているケースが挙げられます。
日当たりや風の通りが悪い場所に観葉植物を置いていると、水やり後の土がなかなか乾きません。暖かい季節は湿度も温度も高くなり、土の養分もあるため、カビが繁殖する条件が揃ってしまいます。
部屋の奥など日当たり・風通しが悪い場所に観葉植物を置いている場合は、明るい日が差し、空気も動く場所に移動させましょう。ただし、直射日光が当たると葉焼けを起こすことがあるので、レースのカーテン越しなど柔らかい光が当たる場所を選びます。
水やりのしすぎも、カビが生える大きな原因の1つです。観葉植物の健全な生育のためには適度な水やりが不可欠ですが、やりすぎるとトラブルを招きます。日当たりや風通しが良い場所で管理していたとしても、適切な間隔を空けずに水やりをしていると、土はなかなか乾きません。すると、土がじめじめした状態が続き、カビが発生しやすくなります。水やりのしすぎは根腐れも招くので、十分な注意が必要です。
観葉植物が生長する春や夏は土の表面が乾いたらたっぷり水やりし、秋に入って気温が下がって来たら徐々に水やりの頻度を控えましょう。冬は生長が鈍るため、土の表面が乾いてからさらに数日経ってからの水やりでかまいません。ただし、暖かい部屋で管理している場合は冬でも生長を続けている場合があるので、植物の様子を見て調整することが大切です。
観葉植物が生き生きと育つようにと施している肥料が、カビの発生原因となることもあります。多くの養分を含む肥料は、観葉植物だけでなく、カビにとっても良好な餌となるためです。
適切な頻度で適度な量を施している場合は、観葉植物の根が吸収するのであまり問題はないでしょう。しかし、必要以上に肥料を与えてしまい、根が吸収しきれずに残ってしまうと、カビ発生を招くことがあります。特に土の上に置くタイプの肥料はカビが発生しやすいので注意しましょう。
肥料はパッケージの記載に従い、適切な頻度を守って与えることが大切です。
有機質な土を使っている場合も、カビが発生しやすくなります。有機質な土はふかふかで根が伸びやすく、養分も多く含み、観葉植物にとって良い土なので使用している人も多いでしょう。ただし、養分が多いためカビにとっても好条件で、カビが生えやすくなります。
カビがすぐに生えて困る場合は、無機質な土を使うのも1つの方法です。
土の表面にふわふわと生える白いカビは問題ありませんが、注意が必要な種類もあります。たとえば、白い菌糸が網のように広がり、小さな丸い卵のようなものが網の中や土の上にあるときです。このようなカビは白絹病の可能性が高く、放置しているとどんどん広がります。観葉植物に感染すれば、やがて枯れてしまうでしょう。
葉や茎などに生えるカビにも要注意です。有名なものに以下があります。
葉や茎に白い粉をまぶしたような症状があらわれます。放置していると感染部分が広がり、養分を吸い取られ、光合成もうまくできなくなるのでやがて弱って枯れてしまいます。
葉や茎にすすのような黒い斑が広がる病気です。養分を吸い取られ、光合成がうまくできなくなるので、弱って枯れてしまいます。
葉や茎が褐色状に腐りはじめ、枯れていく病気です。枯れた後に灰色のカビで覆われます。
観葉植物に発生したカビは、周囲にも広がる可能性があります。カビ感染に気付いたら速やかに除去し、植物用の防カビ剤などで殺菌して土を替えるなどの対処をしましょう。
カビ胞子は目に見えないほど小さいため、飛んで観葉植物や鉢土に付着することを完全に防ぐのは困難です。ただし、胞子が付着したとしても効果的なカビ対策を講じれば、繁殖は防げます。
ここでは、土カビの発生を予防する際に押さえておきたいポイントを紹介します。
風通しを確保することは、有効なカビの予防策となります。適度な空気の動きがあると、葉からの水の蒸発が促されて土中の水分を吸い上げるのが早くなります。また、その場に湿気も溜まりにくくなるので、湿度が低く土の乾きも早い状態を保ち、カビの繁殖を抑えられます。
観葉植物を室内に置く場合は、定期的に窓を開けて換気したりサーキュレーターや扇風機を回したりして空気を動かしましょう。
ただし、サーキュレーターや扇風機を使用するときは、観葉植物の葉に直接当たらないよう注意してください。葉が揺れ動くレベルで直接風が当たると、観葉植物がストレスを感じるため、よくありません。
適度に日光が当たる場所に置くことも、防カビ対策として有効です。そもそも、植物の多くは生育に日光が欠かせません。耐陰性のある観葉植物であっても適度な光は必要です。直射日光が当たると葉焼けを起こす恐れがあるので、レースのカーテン越しの窓辺など柔らかい日が差す場所に置きましょう。
ただし、冬の窓辺は冷え込み、夜間の寒さで植物が弱る可能性があるので、昼は窓辺に置いていても、夜は冷え込みすぎない部屋の中央に移動するなどの対策が必要です。
植物に水と肥料をやりすぎないようにすることも大切です。健康に育ってほしくて水や肥料を与えすぎてしまうこともありますが、どちらも観葉植物の生育にとっては好ましくありません。
水をやりすぎると土の湿度が高い状態が続き、カビが生えやすくなるだけでなく、害虫を招いたり根腐れを起こしたりします。また、根が吸収できる量以上に肥料を施し続けると、土壌に過剰な養分が蓄積し、カビの餌となります。
基本は土の表面が乾いてから水やりをし、観葉植物の様子や季節に応じて頻度を調整することが必要です。肥料はパッケージに書かれている指示に従い、適切な量を与えるようにしましょう。有機肥料にはカビの餌になる有機物が多く含まれているため、カビを予防したいなら化成肥料がおすすめです。
カビの防止には水はけの良い土を使うことも有効です。水はけの良い土は水分が溜まりづらく、カビが好むじめじめした状態が解消されやすいためです。
今使っている土の水はけがあまり良くないようなら、新しい土に植え替えてみるとよいでしょう。観葉植物用の培養土なら排水性は確保されています。また、使っている土にパーライトやバーミキュライト、軽石などを混ぜて排水性を上げる方法もあります。
植木鉢は、素焼き鉢やスリット鉢といった水はけの良いものを使うのがおすすめです。
観葉植物の土に発生するカビは、必ずしも植物に悪影響を与えるわけではありません。しかし、見た目が悪くなったり、カビの胞子が空気中に飛散し室内環境に影響を及ぼしたりする可能性もあるため、早めの対策が必要です。特に、白絹病のような植物に害を与えるカビや、葉や茎に発生する病原性のカビには注意しましょう。
カビの発生を防ぐには、風通しの良い環境を作ること、適度な光を確保すること、適切な水やりと肥料管理を行うことが重要です。また、水はけの良い土や鉢を選び、湿気が溜まるのを防ぎましょう。
日頃から観葉植物の状態をこまめにチェックし、カビが発生しにくい環境を整えることが大切です。
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