夏になるたびに、観葉植物の葉先が茶色くなったり、急にしおれてしまったりして困っていませんか。植物を育て始めたばかりの方にとって、夏はとくに不安な季節ではないでしょうか。
かくいう私も、夏にモンステラの葉を半分以上傷めてしまったことがあります。原因はエアコンの吹き出し口の真下に置き続けていたことでした。夏の管理に難しい知識は要りません。基本を押さえるだけで、植物はしっかりと秋まで元気に育てられます。
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観葉植物の多くは、熱帯・亜熱帯を原産とします。そのため、気温が高い夏は本来なら植物にとって活発に育てる季節のはずです。実際に新芽がどんどん出てくることも多く、「夏は放っておいても大丈夫」と感じる方もいるのではないでしょうか。
しかし日本の夏は、植物の故郷とは少し異なります。室内ではエアコンが稼働し、屋外では西日が容赦なく照りつけます。高温多湿の梅雨から、乾燥しやすいエアコン環境への急激な変化は、植物にとってじつは大きなストレスになります。
夏越しとは、夏の厳しい環境を乗り越えて秋まで植物を元気に保つことです。特に意識したいのは次の3点です。
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 高温と直射日光 | 葉焼けや蒸れが起こりやすい |
| 水やりのバランス | 与えすぎると根腐れ、少なすぎると乾燥枯れ |
| 室内環境の変化 | エアコンや扇風機による急激な乾燥 |
この3点を意識するだけで、夏越しの成功率はぐっと高まります。難しく考える必要はありません。少しの工夫で植物は自分の力で夏を乗り越えてくれます。

「水をあげているのになぜか弱っていく」「葉が急に茶色くなった」——夏に植物が弱る原因は、ほぼ3つに集約されます。あなたの植物に当てはまるものはないか、確認してみてください。
梅雨から初夏にかけて、土の中は高温多湿になりやすい状態です。水はけの悪い土や、一回り大きすぎる鉢は土の乾きが遅くなり、根腐れを引き起こすことがあります。
根が傷むと水を葉に届ける力が落ちるため、見た目上は水不足のように見えることも少なくありません。「水をたっぷりやっているのになぜか枯れる」という場合、根腐れが疑われます。
熱帯の植物でも、日本の真夏の直射日光は強すぎることがあります。とくに午後2〜4時ごろの西日は温度も高く、植物にとって過酷な環境です。葉の表面が白っぽくなったり茶色く変色したりする「葉焼け」は、一度起きると元の色には戻りません。
夏の室内管理でもっとも見落とされがちなのが、エアコンの風です。冷たい風が直接当たると、葉の表面から水分が急激に蒸発し、乾燥ダメージを受けます。エアコンの吹き出し口の真下や真正面は、観葉植物にとって最も危険な場所のひとつです。
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原因がわかれば、対処は難しくありません。今日から始められる基本ケアを押さえておきましょう。
夏の置き場所の基本は「明るい日陰」です。直射日光は避けながら、できるだけ明るい場所を選びましょう。レースカーテン越しの窓辺は理想的な環境のひとつです。
エアコンについては、吹き出し口から少なくとも1〜1.5メートルほど離れた場所に置くことが目安です。どうしても離せない場合は、風向きを植物に直接当たらないよう調整しましょう。
夏の水やりは、朝の早い時間帯(7〜9時ごろ)か、夕方以降(17時以降)が基本です。日中の高温時に水をやると、土の中が蒸し器のような状態になり、根を傷める原因になります。
| 時期 | 水やり頻度の目安 |
|---|---|
| 梅雨(6月) | 土が乾いてから2〜3日後 |
| 真夏(7〜8月) | 土が乾いたらすぐ(毎日になることも) |
| 9月 | 土が乾いてから1〜2日後 |
葉水(はみず)は、葉の表面に霧吹きで水をかけることです。乾燥を防ぐだけでなく、ハダニなどの害虫予防にもなります。エアコンを使う室内では、1日1〜2回の葉水がとくに効果的です。
耐陰性のある品種は、夏の日差しが強い時期に日陰での管理も選択肢になります。屋外のベランダで管理する場合は、遮光ネットや日よけシェードを活用すると強すぎる日差しを和らげられます。

夏は一律に管理するのではなく、時期ごとに対応を変えることが大切です。梅雨・真夏・初秋の3段階で整理してみましょう。
梅雨は「蒸れ」との戦いです。湿度が高いため、土の乾きが極端に遅くなります。水やりを控えめにしつつ、風通しを意識して置き場所を工夫しましょう。窓を少し開けるだけでも、蒸れを防ぐ効果があります。
真夏は、朝夕の水やりと日差しのコントロールがメインになります。気温が35℃を超えるような猛暑日は、植物もバテやすい状態です。肥料は控えめにし、無理に成長させようとしないことが大切です。真夏の植物には「休ませる」という意識が助けになります。
9月に入ると朝晩の気温が少しずつ下がり始めます。植物も活力が戻ってくる時期です。肥料を再開し、水やりの頻度も少しずつ戻していきましょう。真夏に日陰管理をしていた植物は、少しずつ明るい場所へ移動させると秋の成長を促せます。

善意でやってしまいがちな行動が、じつは植物を追い詰めていることがあります。よくある3つのNG行動を確認しておきましょう。
夏に葉が黄色くなったり元気がなくなったりすると、つい肥料を与えたくなります。しかし真夏(7〜8月)は多くの植物の成長が緩慢になる時期です。この時期に肥料を与えると、根が吸収しきれずに根焼けを起こすことがあります。原則として、夏の肥料は「薄く・少なく・控えめ」が基本です。
「葉がしおれていたから」と昼間に水をやると、土の温度が高いため根に熱湯に近い水が届いてしまうことがあります。しおれている場合は、まず置き場所の見直しや葉水で対応し、水やりは必ず朝か夕方に行いましょう。
夏に光量が不足すると、茎が細く間延びした「徒長(とちょう)」が起きることがあります。徒長は見た目の問題だけでなく、植物全体が弱るサインでもあります。植物の置き場所を変えて日当たりを改善してみてください。
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観葉植物の徒長(間延び)を防ぐ方法

ここで、現場で実際に見てきた夏の管理ミスをご紹介します。
「夏に外に出したら元気になるかと思って」——そんな理由でベランダに出した植物が、翌朝には葉が茶色くなっていた、というケースを見てきたことがあります。室内で管理していた植物を突然直射日光に当てると、葉焼けが一気に進んでしまいます。
屋外に出す場合は、まず日陰から始めて、1週間ほどかけて少しずつ日当たりのよい場所へ移す「慣らし期間」を設けることが大切です。植物を外に出す前にその植物の原産地の環境を必ず調べるという習慣が、こうした失敗を防ぎます。
「夏は水やりを増やした方がいい」と信じて毎日水をやり続けた結果、梅雨の時期に根腐れさせてしまうパターンも多く見られます。水やりは「季節」ではなく「土の状態」を見て判断することが基本です。
土に指を第一関節まで差し込んで、湿っていればやらない——このシンプルなルールが、夏越しを成功させる一番のコツかもしれません。夏に思うように育たなくても焦る必要はありません。植物にとって「ただ生き延びる」ことが、真夏の正しい姿です。秋になればまた新芽が動き出します。

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| 時期 | 主なケア | 特に注意すること |
|---|---|---|
| 梅雨(6月) | 水やり控えめ・風通し確保 | 蒸れ・根腐れ |
| 真夏(7〜8月) | 朝夕の水やり・日差し管理 | 葉焼け・根焼け・エアコンの風 |
| 初秋(9月) | 肥料再開・明るい場所へ移動 | 急激な環境変化に注意 |
夏の観葉植物管理でもっとも大切なのは、「余計なことをしない」ことかもしれません。肥料を控え、水のやりすぎを避け、直射日光とエアコンの風から距離を置く。これだけで、植物は自分の力で夏を乗り越えてくれます。
まずは「置き場所の見直し」と「水やりの頻度を一度見直すこと」を確認するところから始めてみてください。植物が秋にまた元気な新芽を出してくれるのを見ると、一緒に夏を乗り越えた達成感があります。この夏、大切な植物と一緒に秋まで元気に過ごしましょう。




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