自宅近くでハチを見かけたら、巣を作られないか不安に思う方は多いのではないでしょうか?
少し近づいただけで攻撃してくるハチもいるので、出来れば近寄りたくないですよね。
しかし、放っておくと自宅にハチの巣を作られて、ハチの被害を受ける危険が高まる場合もあります。
ハチに巣を作らせないためには、しっかり対策・予防しておくことが大切です。
まずは予防効果のあるハチ駆除スプレーや木酢液等を用いて、ハチを自宅に寄せ付けないようにしましょう。
ハチを自宅に近寄らせなければ、巣が出来ることもありません。
そのため、ハチを寄せ付けないような対策が、ハチの巣予防には一番必要です。
さらに、ハチが好んで巣を作る場所や、ハチの巣予防に効果的なタイミングも知っておくことが大事。
どんな場所に、どんなタイミングで予防をするべきかがわかれば、より効果的にハチの巣を予防できます。
ここからは、ハチを自宅に寄せ付けない対策法や、ハチが好む場所・適切なタイミングといったハチの巣予防の要点をご紹介します。
ぜひ参考にしてください。
ハチの巣を予防する方法
ハチの巣の予防では、ハチを自宅に寄せ付けないような対策をしましょう。
具体的には、次のような対策法が考えられます。
- ハチの巣予防効果のあるスプレーを使用する
- 木酢液を使用する
- 農薬を散布する
- 水を撒く
- 通気口やフードに網を掛ける
- スズメバチ捕獲機を設置する
大きく分けると、薬剤や湿気でハチを遠ざける方法と、物理的にハチを近づけさせない方法、ハチを捕まえて巣を作らせない方法の3つに分けられます。
薬剤や湿気でハチを遠ざける方法では、ハチが嫌う成分や匂い・湿気を効果的に使用することで、ハチを近寄らせません。
道具を用いて物理的にハチを近づけなくしてしまう方法もあります。
ハチが巣を好んで作る場所をあらかじめ網でガードして、巣作りを防止する対策法です。
最後に、ハチを捕まえてしまう方法があります。
ハチを捕獲するトラップを仕掛け、自宅に近づくハチを別の場所に誘引して捕まえることで、巣を作られないように出来ます。
以下では、詳細な方法について解説します。
ハチの巣予防効果のあるスプレーを使用する
ハチを近づけないためには、ハチの巣予防に効果のある殺虫スプレーが効果的です。
ハチ駆除スプレーはハチが嫌がる成分を含んでおり、吹きかけた場所にはハチが近寄らなくなります。
ハチ駆除スプレーはハチへの即効性に加えて、1か月前後の予防効果を持っています。
スプレーの価格は1,000~2,000円程度で、ホームセンター等で市販されており、入手も容易です。
使用法も吹きかけるだけと簡単で、いろいろな場所に使用できるので、ハチ駆除についてあまり知らない方にもおすすめです。
まずは後述のハチが好む場所に、ハチの巣予防に効果のあるスプレーを吹きかけておくと良いでしょう。
おすすめのハチ駆除スプレーや使用法については、で詳しく紹介しているので、ぜひ参考してください。
木酢液を使用する
木酢液を用いても、効果的にハチの巣を予防することもできます。
木酢液とは、木材を乾かした際に生じる液体の上ずみ分のことで、ハチが嫌う焦げ臭いにおいがする液体です。
そのため、塗っておくだけでハチを寄せ付けない効果があり、ハチの巣予防の対策として有効です。
木酢液はスプレーと同じくホームセンター等で市販されており、価格も500円前後と入手も容易です。
ただ、木酢液のにおいは人にとっても強烈に感じられるので、使用する場所を選ぶという欠点があります。
ベランダなど洗濯物を干す場所に近くに塗ると、衣服に焦げ臭いにおいがついてしまうでしょう。
ハチの巣予防の際には、安価で簡単に使える木酢液もおすすめですが、においがしても問題のない場所で使ってください。
農薬を散布する
ハチの巣予防には、農薬の散布も効果を発揮します。
農薬は、広く害虫を駆除できる効果を持っており、ハチも駆除できるのです。
農薬は液体・スプレーなどのタイプや、市販のものから一般に出回っていないものまで様々ですが、市販されているものはホームセンター等で手に入れることができます。
ただし、正しく使用しないと危険が伴うので、慣れていない人にはあまりおすすめできません。
ハチだけでなく他の害虫にも悩んでいるとき、使った経験がある方は、農薬の使用も検討すると良いでしょう。
正しく使用しないと危険が伴うので、使用法はしっかりと確認してください。
水を撒く
水をまいておくだけでもハチの巣予防には効果があります。
ハチは乾燥した場所を好み、湿った場所は嫌う習性があるため、ハチが好む場所に定期的に水を撒くだけでも効果はあります。
とはいえ、天気が良い日もずっと湿気を維持するのは難しいです。
屋根裏など、水を撒くことができない場所もあります。
他の方法に比べて効果は小さいですが、水を撒いても問題のない場所には、すぐに実行できるので試してみても良いのではないでしょうか。
通気口やフードに網をかける
ハチが巣を好んで作る通気口やフードに網を張る方法も、ハチの巣予防には効果的です。
網を張った場所にはハチは物理的に近づけないので、ハチが好む場所に網をかけることも有効です。
しかし、自宅の通気口は高い場所に設置されている場合もあり、その際には網を張る作業に危険が伴います。
マンションのような共用の建物では、もともとの設備に作業をする際は、大家さんに確認を取る必要もあるでしょう。
ハチの巣予防に網を用いることは有効ですが、安全に作業できる場所かどうか、作業を行っても問題がないか否かを確認してから行いましょう。
スズメバチ捕獲機を設置する
最後に、自宅近くに来るハチを捕獲機で捕まえてしまう方法も、当然効果的です。
捕獲機とは、ハチをおびき寄せる液体が詰まったトラップで、中に入ったハチを出られないようにして駆除するものです。
捕獲機を使用するメリットは、設置しておくだけという用法の簡単さが挙げられます。
さらに、巣を作り始める場所を探している女王バチを捕まえてしまえば、巣が作られるリスクを大きく減らすことができます。
しかしながら、市販の捕獲機はスズメバチが主なターゲットになっており、ハチの種類によってはあまり効果がない場合もあります。
加えて、捕獲機の中が一杯になってしまうと、捕らえたハチを駆除し切れずに反撃されてしまう危険もあります。
ハチ捕獲機の設置はハチの巣予防に有効ですが、使用する際にはハチの種類をチェックし、かつ内用液をこまめに交換するように心がけましょう。
ハチが寄ってくる場所と原因
ハチの巣を予防するには、ハチが好んで巣を作る場所を理解しておくことが必要です。
自宅付近でハチが巣を作りそうな場所をあらかじめ把握しておけば、その場所に対して重点的に対策を施せるので、予防法の効果が高まります。
ハチが好む場所には特徴があり、家の敷地内では以下のようなスポットが挙げられます。
- 軒下等の出入りしやすい場所
- 屋根裏等の閉鎖的な空間
- 木の根元・土の中等、自然の中で見つかりにくい場所
ハチにとって出入りが便利、閉鎖的空間である、見つかりにくい、という3点の特徴があります。
ハチは1つの巣に数万匹が暮らすこともあるので、たくさんのハチが出入りできる場所を好みます。
閉鎖的な空間では、風雨や外敵から巣を守ることができて安全なので、ハチの巣作りには適した場所なのです。
また、自然の中で見つかりにくい場所も、安全なうえにエサとなる昆虫を捕獲しやすいため、ハチにとって住みやすい場所といえます。
以下では、その詳細と、具体的な場所について解説します。
自宅でハチの巣対策をする際のポイントとして、ぜひ活用してください。
軒下等の出入りしやすい場所
ハチは軒下などの出入りがしやすい場所に巣をよく作ります。
ハチは1つの巣に最大数万匹が住んでいることもあるので、出入りしにくい場所ではたくさんのハチでの活動ができないのです。
加えて、ハチが軒下を好む理由には、風雨をしのげて、かつ外敵に見つかりにくいという要因もあります。
ハチが好む場所に関する、安全や見つかりにくさといった特徴については、後ほどご紹介します。
家の軒下のような、ハチが出入りに便利でかつ奥まった場所には、しっかりと対策しておきましょう。
屋根裏等の閉鎖的な空間
ハチが好む場所には、屋根裏などの閉鎖的な空間も挙げられます。
閉鎖的な場所であれば、ハチは安全に暮らすことができます。
ハチにとって危険なものには風雨と外敵がありますが、屋根裏であれば雨風による危険はしのぐことができます。
鳥や哺乳類などの天敵の侵入も考えにくいため、屋根裏はハチにとって非常に安全な場所といえます。
ただし、例外的に、アシナガバチは巣が頑丈で風雨にも耐えられるため、開けた場所に巣を作ることも多いです。
したがって、アシナガバチは除外されますが、ハチは天井裏などの閉鎖的な空間にもよく巣を作るので、予防の際のポイントとしておさえておきましょう。
木の根元・土の中等、自然の中で見つかりにくい場所
ハチの巣は木の根元や土の中など、自然の中で見つかりにくい場所にも作られやすいです。
木の根元や土の中には、閉鎖的空間と同様に安全であるうえ、エサの昆虫を捕獲しやすいというメリットがあります。
見つかりにくい場所に巣を作れば外敵に襲われにくくなり、かつ自然の中ではエサとなる昆虫も捕まえやすいのです。
ハチの中では、特にオオスズメバチが好んで自然の中に巣を作る習性を持っています。
ハチの巣を予防する際には、家屋だけでなく庭の中の見つかりにくい場所にも注意を払うようにしましょう。
ハチの巣予防に適した時期は4~5月
ハチが巣を作り始めるのは、概ね4~5月の期間です。
4~5月ごろには、冬を越した女王バチが活動を開始しており、単独で巣を作る場所を探しているのです(単独営巣期)。
単独営巣期は、女王バチが単体で行動しており、かつ攻撃性も低いため、効果的かつ安全に巣作りを予防できます。
加えて、女王バチが巣を作って働きバチが誕生してしまうと、ハチは巣を守るために攻撃的になります。
攻撃的になったハチを駆除しようとすると、反撃を受けてケガをする危険が増してしまいます。
したがって、効果的にハチの巣を予防するためにも、ハチが巣を作ろうとする4~5月に対策を施しましょう。
できてしまったハチの巣の対策法は?
自宅付近にハチの巣ができてしまったら、なるべく早めに駆除しましょう。
なぜなら、ハチの巣は早めに駆除してしまわないと次第に大きくなり、蜂が増えて一層危険な状況になってしまうためです。