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ハチの巣を自分で駆除する方法や業者に依頼する場合の相場費用

ハチは極めて危険な生き物ですが、人々が住む建物やその周辺に巣を作ることは珍しくありません。危険なハチが家や周辺に巣を作ると、我々は恐怖を感じ、安心して日常生活を送ることが難しくなります。

しかしながら、急いで駆除しようとしても、自分ですぐに駆除することはおすすめできません。
蜂の巣には、自分で駆除可能なものと、難しいものが存在するからです。

難しい蜂の巣を無理に自分で駆除しようとすると、ハチに刺される危険性が高まります。ハチの刺し傷は痛みだけでなく、腫れやかゆみの症状も引き起こす可能性があります。
最悪の場合、「アナフィラキシーショック」と呼ばれる過敏症反応が起きて命に関わることさえあります。
もし家の近くに自力で駆除が難しい蜂の巣がある場合は、無理せず専門業者に依頼することを検討しましょう。

自分で蜂の巣を駆除する際には、比較的安全な方法が存在します。

蜂の巣駆除を自分で安全にできる場合と注意すべきポイント

蜂の巣を自分で駆除する際、まずは自宅に巣がある場合、それを自分で駆除できるかどうかを判断することが大切です。巣の大きさや場所、ハチの種類などによって、自分で駆除するのが安全かどうかが異なります。

巣の特徴 自分で駆除可能な場合 専門家に依頼した方が良い場合
大きさ 直径10cm以下の小さな巣 直径10cm以上の大きな巣
巣の位置 手が届く範囲で開けた場所 高所や狭い場所
ハチの種類 アシナガバチ
ミツバチ
スズメバチ

特に、大きな巣は「巣内に多数のハチがいる可能性」が高い兆候です。
巣内のハチが多ければ、自分での駆除は難しくなります。

また、駆除を行う場所も重要です。高い場所や狭い場所では作業が困難であり、刺されるリスクが高まります。

さらに、ハチの種類によって攻撃性や毒の強さが異なります。
アシナガバチやミツバチは比較的おとなしいため、巣が新しくできたばかりの場合は自分で駆除できることもあります。

しかし、スズメバチの場合は専門業者に依頼するのが安全です。スズメバチは攻撃的で、巣に近づくだけで集団で攻撃してくることがあります。

ハチの種類を正確に見分けるのは難しいかもしれません。次に、ハチの種類と見分け方について紹介します。

アシナガバチの特徴

アシナガバチは、その名の通り後ろ足が長く、ゆらゆらと揺れながら舞うのが特徴です。
体長はおおよそ2~4cmで、黒と黄色の体色を持ちます。
後ろ足が鮮やかな黄色なので、スズメバチとの識別が容易です。
巣は最大で直径20cmほどの小さなもので、巣の入り口が露出しており、シャワーヘッドのような形状をしています。

基本的にはおとなしい性格で、害虫である幼虫や毛虫を捕食してくれるため、危険性は低いです。
また、冬季には生存できないため、10月から11月には巣からハチは姿を消します。そのため、冬まで巣をそのままにしておくこともできます。

しかし、9月頃の繁殖期には攻撃的になることがあります。
刺されると痛みが強い種類や、毒が強力な種類も存在するため、巣の直径が10cmを超える場合は近づかないようにしましょう。

スズメバチの特徴

スズメバチは、最も危険なハチの一種としてよく知られています。
体長は約2~4cmで、体は主に黒とオレンジの模様で、脚は黒色です。
頭部は大きく、まっすぐで迅速に飛ぶため、アシナガバチとの識別が可能です。
スズメバチの巣は初期には逆さまのお椀やフラスコのような形をしています。
成長するにつれて、マーブル模様やしま模様のある球状に変化します。

巣の形が逆さまのお椀やフラスコのようで、大きさが10cm未満であれば、自分で駆除することも考えられます。

スズメバチの毒は「毒のカクテル」とも呼ばれ、多くの毒素が含まれています。
そのため、刺されると「アナフィラキシーショック」と呼ばれる重篤なアレルギー反応が起こり、呼吸困難や意識障害などが現れ、最悪の場合は死に至る可能性があります。毒が目に入ると失明することもあります。

さらに、スズメバチは攻撃的な傾向があり、巣の周りを通るだけで刺される可能性があります。
スズメバチの存在が疑われる場合は、自分で対処せずに専門業者に相談することをおすすめします。

ミツバチの特徴

ミツバチは、今回紹介するハチの中で最も穏やかな性格を持つ種です。
体長は約2cmで、ずんぐりとした黄色い体が特徴です。

脚には花粉を運ぶためのだんごがあり、胸には毛が生えています。
ミツバチの巣は板状で、複数層になり最大で約2mにも達することがあります。

基本的にはハチミツを作るために役立つ存在ですが、巣が大きくなると大量のハチミツが生産され、建物への被害をもたらすことがあります。

ミツバチは比較的おとなしい性格ですが、巣が大きくなると働き蜂の数も増えるため、自力で駆除することは難しくなります。

自分で行う蜂の巣の駆除手順と注意点

ハチの巣の駆除を自分で行うことは、慎重に判断すべきです。ハチは危険な生物であり、安全のためにも注意が必要です。
ただし、場合によっては自分で蜂の巣の駆除を行うことができる状況もあります。以下の条件を満たす場合に、自己駆除を検討してみましょう。

  • ハチの巣の大きさが10cm以下であること
  • 駆除しやすい場所にあること
  • ハチの種類がスズメバチ以外であること

上記の条件を満たさない場合、特に大型の巣や高所・狭い場所にある巣、スズメバチの巣などは、プロの蜂の巣駆除業者に依頼することを検討しましょう。

蜂の巣駆除業者に関する詳細情報は、後述する蜂の巣駆除を業者に依頼する場合のセクションで紹介していますので、参考にしてください。

蜂の巣を自分で駆除する際の基本的な手順は以下の通りです。

  1. 必要な道具を用意する
  2. 周囲のハチを駆除する
  3. 巣を取り除く
  4. 巣と残ったハチを処理する

蜂の巣駆除には、蜂や巣を取り扱うための道具と、自身の安全を確保するための道具が必要です。

周囲のハチを駆除するには、専用のハチ駆除スプレーが有効です。一般的な殺虫剤では効果が限られることがあるため、専用のスプレーを使用することをおすすめします。

飛んでいるハチがいなくなったら、巣を取り扱います。巣や死骸を取り扱う際は、素手で触らずに注意深く行い、ゴミ袋などに包んで処分しましょう。

以下では、これらの手順に加えて、蜂の巣駆除に関する詳細な情報と注意点を順を追って説明していきます。また、安全面や効果的な駆除のために留意すべきポイントも紹介します。

蜂の巣駆除に必要な道具と安全対策

蜂の巣を駆除する際には、2つのカテゴリの道具が必要です。蜂や巣を取り扱うための道具と、自己の安全を確保するための道具です。
以下の12点が蜂の巣駆除に必要な道具です。

道具 用途
防護服 専用の防護服がベストですが、通常の衣服で代用可能です。
長袖長ズボンの厚手の衣服(作業服がおすすめ)に、隙間を塞ぐためにタオルやゴムバンドを使用します。
その上からレインコートを着用しましょう。
手袋 革製の専用の防護手袋が理想的です。
代用としては、厚手のスキー用手袋か、軍手を2重にすることも考えられます。
頭部保護具 防虫ネットが最も効果的です。
準備が難しい場合、厚手の帽子にゴーグルを着用し、皮膚が露出しないようにタオルで覆いましょう。
長靴 長靴を長ズボンの下に履きます。
そしてズボンの上から紐で固定します。
マスク 顔を保護し、殺虫剤やハチからの刺し込みを防ぐためにマスクを着用します。
殺虫剤 十分な量(2~3本)の殺虫剤を用意しておきます。
おすすめのスプレーについては後述しますので、参考にしてください。
懐中電灯 暗い場所での作業に備えて必要です。
赤色セロハン 懐中電灯に装着し、赤い光を放ちます。
ハチは明るい光に向かって飛び込む傾向があるため、そのままの光を当ててしまうのは避けましょう。
長い棒 高所にある巣を落とすために利用します。
ほうき 撤去した巣やハチの死骸を集める際に使用します。
ちりとり 撤去した巣やハチの死骸を集める際に使用します。
ゴミ袋 最終的には駆除した巣と死骸を処分するために使用します。

衣服については、蜂の刺しょうを防ぐために肌に届かないように厚手のものを選び、皮膚の露出と隙間を最小限にしましょう。
また、蜂は暗い色に攻撃的な反応を示すことがあるため、明るい色の衣服を選ぶことをおすすめします。

安全かつ効果的な駆除のために、これらの道具を用意することをおすすめします。家庭にあるものをうまく活用すれば、約5,000~10,000円で必要な道具を揃えることができます。また、後述するおすすめの殺虫剤スプレー情報も合わせて参考にしてください。

蜂の巣駆除のスプレー選びとおすすめ商品

蜂の巣駆除には、効果的なスプレータイプの殺虫剤を選ぶことが重要です。スプレー選びの際には、「即効性」と「薬剤の飛距離」を注視しながら選びましょう。殺虫剤の選び方に関するポイントは以下の通りです。

・合成ピレスロイド系の薬剤が使用されていること
ピレスロイド系薬剤は、微量でも効果的にハチを駆除できる特長を持っており、即効性も高いです。
また、ハチの忌避効果もあるため、ハチが再び巣に近づくことを防ぐのに役立ちます。

・エアゾールスプレー式であること
エアゾールスプレー式の殺虫剤は、3~10mという広い噴射距離を持っています。
これにより、安全な距離から広範囲にわたって効果的に薬剤を噴霧でき、ハチを退治することが可能です。

蜂の巣駆除に適したスプレーを選ぶ際には、内容量にも注意を払いましょう。
蜂の巣駆除には多くの殺虫剤が必要ですので、合計で1,500~2,000ml以上の量がある商品を選ぶことが重要です。

内容量が少ない場合は、複数本のスプレーを用意して、十分な量を確保することをおすすめします。安心して作業を進めるために、スプレーの準備に十分な配慮をしましょう。

蜂の巣を駆除するときの手順

蜂の巣を安全に駆除する手順と注意点

蜂の巣を駆除する際には、以下の6つのステップを順に実行してください。
これに加えて、安全な作業環境を確保するための注意点も心に留めておきましょう。

作業場所を確認する

明るい昼間に、巣の大きさや場所を確認しましょう。
作業スペースを適切に確保することで、危険を最小限に抑えることができます。ただし、巣に近づきすぎないように注意してください。

スプレーで巣に対処する

2~3m離れた場所から、適切なスプレーを使用して巣の表面に噴射します。
これにより表面にいる蜂を駆除し、作業の安全性を確保します。スプレーを浴びた蜂が威嚇してくることがあるため、沈着な対応が求められます。

巣の中にスプレーを噴射する

巣穴に対しても遠くから噴射を続け、巣の中から出てくる蜂を制御します。慌てずに噴射を続け、巣内の蜂を効果的に駆除します。
必要に応じて複数本のスプレーを用意しておくことをおすすめします。

巣を安全に撤去する

周囲に生存しているハチがいないことを確認した後、長い棒などを使用して巣を取り外します。
慎重に行動し、周囲の安全を確保しながら巣を撤去しましょう。

巣と死骸を処理する

巣とハチの死骸をほうきとちりとりで収集しますが、注意が必要です。
死んだハチでも針が刺さる可能性があるため、素手で触れないよう気を付けましょう。収集後、巣と死骸をゴミ袋に入れる前に、殺虫剤で処理してから捨てることを忘れずに行いましょう。

再侵入を防ぐために処理する

駆除が完了した後、巣のあった場所に再びスプレーを噴射しておくことで、再度の侵入や新たな巣の形成を防ぐことができます。
上記の手順を丁寧に実行することで、安全に蜂の巣駆除を行うことができます。作業中は冷静さを保ち、自己保護を徹底することが大切です。

また、蜂の巣が高所にある場合や大規模な巣に対しては、プロの業者に依頼することを検討してください。

蜂の巣駆除の際の注意点と効果的な対策

蜂の巣を駆除する際には、先述の手順に加えて、注意点や効果的なアプローチを考慮することが大切です。
以下にいくつかのポイントを紹介します。

  • 蜂の巣駆除のタイミング
  • 適切な保護具の使用
  • ニオイの回避

蜂は一日の中で活動する時間帯があります。蜂の巣駆除は、夜や早朝に行うのが理想的です。なぜなら、この時間帯には蜂が巣に戻っており、活動が最も低下しているため、作業が安全に行えます。特にアシナガバチは日没から2、3時間後、ミツバチは午前5時~6時ごろに駆除を行うのが適しています。

駆除作業時には、適切な保護具を着用しましょう。手袋や長袖服、帽子、保護メガネなどを身に着けることで、蜂の刺しや毒から身を守ることができます。作業中の事故や被害を最小限に抑えるためにも、保護具の着用は欠かせません。

蜂の巣駆除時には、香水や化粧品、整髪料、制汗剤などの使用は避けましょう。これらの香りがハチのフェロモンと似ている成分を含んでいる場合があり、ハチを引き寄せる可能性があります。作業前にはシャワーを浴びて清潔な状態にしておくことも、余計なリスクを減らすために重要です。

これらのポイントを守りながら、蜂の巣駆除作業を行うことで、効果的かつ安全な結果を得ることができます。蜂の行動パターンや特性を理解し、慎重な対応を心掛けましょう。なお、巣が高所にある場合や状況によっては、専門家に依頼することも視野に入れることが重要です。

地域の役所に相談して蜂の巣駆除を行う

これまで、個人で蜂の巣駆除を行う方法についてご紹介しましたが、状況によっては自分での対応が難しい場合もあります。
ここからは、「ハチに対する恐怖心がある」「蜂の巣の大きさや場所が扱いづらい」「スズメバチの巣が見つかった」といった理由で、自己処理が難しい場合の選択肢を考えてみましょう。

自己処理が難しい場合、まずは地域の役所に連絡して蜂の巣駆除を依頼できるか相談してみることをおすすめします。
地域によっては、無料で蜂の巣駆除を行ってくれることもあるかもしれません。
ただし、条件や対応範囲は地域によって異なることがあります。一部地域では、スズメバチの巣のみ駆除対象としている場合もありますし、補助金を提供するケースも考えられます。

また、役所によっては駆除を依頼する際、実際にはハチ駆除業者に作業を委託することがあるかもしれません。
この場合、業者に直接依頼するよりも費用が高くなることもあるため、自身で業者を探してみることも視野に入れておくと良いでしょう。

一般的に、役所の窓口への相談があまり経験のない方もいらっしゃるかと思います。どの課に相談すれば良いのか迷うこともあるでしょうが、以下のような課に相談してみることをおすすめします。

  • 環境衛生課
  • 農政課
  • 農務課
  • 生活環境課
  • 消防課

ただし、地域によって窓口が異なることがあるため、ホームページや電話で確認してみることをお忘れなく。
また、対応していない課に問い合わせてしまった場合でも、適切な部署に案件を回してくれることもあるので、まずはお気軽にご連絡ください。

駆除を業者に依頼する際の価格相場とポイント

蜂の巣駆除を行う際には、プロの駆除業者に依頼することが安全かつ確実な方法です。ハチに対する恐怖心がある方や、蜂の巣の状況に対処しきれない場合、また役所からの対応が得られなかった場合など、専門業者への相談を検討してみましょう。
業者に駆除を依頼する際、気になるのは料金でしょう。そこで、蜂駆除の相場価格を参考にしてみましょう。

駆除業者 / ハチの種類 スズメバチ アシナガバチ ミツバチ
A社 48,600円 21,600円 37,800円
B社 13,000円~ 9,000円~ 8,000円~
C社 13,000円~ 8,000~16,000円 13,000円~

駆除の費用は、以下の3つの要素によって変動します。

  • ハチの種類
  • ハチの巣の大きさ
  • ハチの巣の場所

従って、上記の相場価格はあくまで目安と考えてください。例えば、相場表に示されたよりも小さなミツバチの巣でも、狭い場所にある場合や、逆に大きなアシナガバチの巣であっても、作業の難易度に応じて価格が変動することがあります。

自身の状況に合わせて正確な見積もりを取得するためには、専門業者に相談してみることがおすすめです。

また、業者の選択に際しては、信頼性も重要なポイントです。信頼できる業者を選ぶためには、以下のポイントを確認しましょう。

  • 無料で見積もりを提供
  • 丁寧な対応をしてくれる
  • 作業内容と料金を明確に説明してくれる

これらのポイントを確認することで、適切な業者を選び、安心して蜂の巣駆除を依頼することができます。

蜂の巣駆除後に巣の再発を防ぐ方法

蜂の巣を駆除した後は、再発を防ぐために予防策を忘れずに行いましょう。蜂が巣を作ることは、その場所が彼らにとって適した環境であることを示しています。他のハチがやってきて新たな巣を作る可能性があることも考慮しなければなりません。
また、巣が撤去された際に巣にいなかったハチが「戻りバチ」として巣のあった場所に戻ってくる現象も起こり得ます。戻りバチに刺されないためにも、駆除後の予防策は重要です。

ハチの巣の再発を防ぐためには、大きく以下の3つの方法があります。

  • 薬剤を使用してハチを遠ざける
  • 物理的なバリアを設けてハチを近づけさせないようにする
  • ハチを捕まえて新たな巣を作らせないようにする

蜂を遠ざける方法には、薬剤の使用だけでなく、湿気を利用する方法もあります。ハチが好んで巣を作りそうな場所に、ハチが侵入できないような工夫をすることも効果的です。

また、基本的にハチがいなければ再発の心配はありません。そのため、近くにハチが飛んできた場合に捕まえるなどの方法も検討してみる価値があります。予防策をしっかりと実施することで、再度の蜂の巣発生を未然に防ぐことができます。

まとめ

蜂の巣を自分で駆除する際には、いくつかの条件を考慮することが重要です。

  • 蜂の巣の大きさが10cm未満であること
  • 駆除作業が安全に行える場所にあること
  • ハチの種類がスズメバチ以外であること

これに当てはまる場合は、慎重に作業を行うことで自分での駆除が可能です。
しかし、巣の大きさが大きい、高所や狭い場所にある、スズメバチの巣の場合は、業者に依頼することを検討しましょう。

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