観葉植物の一般的な流通経路(グリーンレンタルの場合)

公開日:2016/9/8 更新日: 2018/8/4

観葉植物の一般的な流通経路(グリーンレンタルの場合)

観葉植物の一般的な流通経路(グリーンレンタルの場合)

グリーンレンタルの仕組みと観葉植物の流通経路

観葉植物レンタルのビジネスモデル

  • 生産者
    • 観葉植物は日本全国でも暖かい地域で作られていることが多く、愛知県、鹿児島県、沖縄県などが主要な生産地となっています。
    • 植物専門の運送業者(市場集荷便)に委託するのが主流で、その理由としては植物を取り扱う配送業者が少ないこと、小口注文に対応していると配送費が割高になったり手間がかかることがあげられます。
    • 昨今ではインターネットで自社ECを用いたり、アマゾンで販売する生産者も出てきています。
  • 卸売(市場)
    • 卸売(市場)は大きく区分すると中央市場と地方市場で構成され、日本全国に大規模なものから小規模なものまで存在します。そのうち東京都の卸売市場では東京都が運営主体となっており、その中で卸売業者が活動をしています。
    • 卸売(市場)での取引は、注文・相対・せりの3種類で行われます。注文取引とは小売・レンタル業者が注文を出して、市場集荷便が生産地まで植物を集荷しにいきます。相対・せりの場合は、生産者が市場に観葉植物を出荷し、それらがせりにかかる前に事前情報をもとに先取りするのが相対、残りのものがせりにかかります。
    • せりの方式はリバースオークション形式が採用されており、機械式せりが主流です。また、最近ではオークネットのような企業も存在感が大きくなってきています。
    • せり価格はその他の方法と同じレベル~半額程度まで幅広く、生産者側としては取引価格の変動が大きくなってしまうため注文取引を志向します。その結果、昨今のせり取引量は全取引の30~50%程度(市場による)になっており、かつての半分がせりにかかっていた状況からは大きな変化が起こりました。
  • 仲卸
    • 問屋のイメージに近い位置づけで、生産者や市場で仕入れた植物を小売・レンタル業者に販売しています。
    • 一定規模になると、小売り・レンタル業者ともに市場での買参人権を取得して、直接市場で仕入れますが(急な需要や小口仕入には仲卸を併用する場合もある)、特に小規模の小売・レンタル業者はせりに参加する時間も、集荷しに行く時間もないため、仲卸が存在感を発揮します。都内だと江戸川区の鹿骨などが集積地として有名です。
  • 小売り・グリーンレンタル業者
    • 卸売(市場)、仲卸、(一部の企業は生産者)から植物を仕入れて法人・個人に販売・レンタルしています。
    • 昨今ではホームセンターのバイイングパワーが非常に強く、日本の観葉植物流通量に占める割合はかなり大きいといえます。
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