商業施設で発生しやすい害虫TOP5と、施設・エリア対策方法とは

ネズミ対策

商業施設における害虫問題は、顧客満足度や衛生管理、さらには施設の評判に直結する重要な課題です。多くの人が出入りし、食品を扱う場所も多い商業施設は、害虫にとって絶好の生息地となりやすい環境です。

多様な業種が混在する商業施設では、一律の対策では不十分な場合も多く、各エリアや業態に応じた適切な対策が求められます。

本記事では商業施設で発生しやすい害虫・ネズミの特徴と、対策について大手チェーンの害虫・ネズミ防除の実績が豊富なスマートサプライが解説します。

商業施設で頻繁に見られる害虫 TOP5

商業施設では、様々な種類の害虫が発生する可能性がありますが、特に頻繁に見られる害虫 TOP5をご紹介します。

1位 ゴキブリ

飲食店の厨房やバックヤード、排水溝周辺、倉庫などで頻繁に見られるゴキブリは、商業施設で最も深刻な被害をもたらす害虫の一つです。食品への接触やアレルギー反応の原因となるだけでなく、お客様の目に触れやすく、SNSでの拡散により店舗イメージを大きく損なうリスクがあります。

2位 ネズミ

天井裏やバックヤード、倉庫、排水管周辺に生息するネズミは、食品の汚染だけでなく、配線への損傷による火災リスクも引き起こします。また、ゴキブリ等の害虫よりも見た目の印象が強く、ブランドイメージを大きく損なうリスクがあります。

3位 ハエ

食品売場やゴミ置き場、レストラン区画でよく見られるハエは、特に夏場に多く発生します。食品衛生上の問題だけでなく、施設のイメージダウンにも直結する害虫です。適切なゴミ処理と清掃管理が予防の鍵となります。

4位 アリ

エントランス付近や厨房、植栽周りでよく見られるアリは、小さな隙間から建物に侵入します。一度侵入を許すと大量発生する可能性があり、対応に苦慮することがあります。建物周辺の清掃と侵入経路の特定が重要です。

5位 蚊

植栽周りや水たまり、建物周辺に発生しやすいカは、刺されたお客様からのクレームにつながりやすい害虫です。特に夏場は注意が必要で、施設周辺の水たまりの除去や適切な植栽管理が効果的な予防策となります。

この他にも動物を取り扱うテナントではダニ・ノミなどが、駐車場ではなどの巣ができたりと多種多様なテナントと関連施設が多い商業施設では各エリアごとの特性を把握し対処することが重要です。

もしも害虫・ネズミが発生したら

商業施設での害虫発生を発見した場合、迅速な初期対応が被害の拡大を防ぐ鍵となります。まずは以下の緊急対応手順に従って行動してください。

発見時の緊急対応手順
Step1 発見場所の立入制限と区画
Step2 害虫の写真撮影による記録
Step3 施設管理者への即時報告
Step4 周辺テナントへの注意喚起
Step5 専門業者への連絡

また発生した害虫・ネズミに応じて以下の応急処置を実施します。

害虫の種類応急処置方法
ゴキブリ・ベイト剤の設置
・粘着シートの配置
ネズミ・食品の密閉保管
・侵入経路の応急封鎖
・殺虫スプレーの散布
・餌の除去

特に飲食テナントがある場合は、営業継続の可否を判断する必要があります。
保健所への報告基準を確認し、必要に応じて一時的な営業停止を検討してください。また、お客様への説明責任を果たすため、対応状況を店頭に掲示することも重要です。

商業施設のタイプ別害虫対策

商業施設では、複数のテナントが入居し多数の人が出入りするため、一般的な建物とは異なる害虫対策が必要です。商業施設のタイプによっても、効果的な害虫対策は異なります。以下に主な施設タイプ別の対策をまとめます。

テナント業種別の効果的な害虫対策

さらに、商業施設内のテナント業種によって、発生しやすい害虫や対策方法は異なります。以下に主な業種別の効果的な害虫対策をまとめました。

業種主な害虫効果的な対策
飲食店ゴキブリ
ハエ
・厨房の清掃徹底
・排水溝の定期的な洗浄
・食品残渣の適切な処理
アパレルカツオブシムシ
ヒメマルカツオブシムシ
・衣類の定期的な点検
・防虫剤の適切な使用
・通気性の確保
書店シバンムシ
チャタテムシ
・書籍の定期的な点検
・除湿対策
・防虫スプレーの使用
食品売り場コクゾウムシ
タバコシバンムシ
・商品の適切な在庫管理
・密閉容器での保管
・定期的な棚卸し

管理体制の構築

広い商業施設全体の害虫対策を効果的に進めるには、予防策だけでなく管理体制の構築も重要です。

1. 施設管理者による統括責任者の選出

統括責任者は、害虫対策の年間計画立案、予算管理、専門業者との契約交渉、そして緊急時の最終判断を担います。また、定期的な報告会議を主催し、対策の効果測定や改善策の検討を行います。

2. フロア・エリアごとの担当者の設置

各フロアやエリアごとに専任の担当者を配置することで、きめ細かな害虫監視と迅速な初期対応が可能になります。担当者は日常的な点検や清掃状況の確認、テナントからの報告受付、そして発見時の一次対応も担当します。さらに統括責任者への報告と、フロア内テナントとの調整役も務めます。

3. テナントとの連絡窓口の一本化

害虫発生時の混乱を防ぐため、テナントとの連絡窓口は一本化することが重要です。窓口担当者は、テナントからの通報受付、対応状況の共有、予防対策の周知など、コミュニケーションの中心となります。また、定期的な情報交換会を開催し、予防意識の向上を図りましょう。

4. 緊急時の対応フローの整備

害虫発見時の対応手順を明確化し、全関係者に周知することが必要です。フローには発見時の報告ルート、初期対応の手順、専門業者への連絡基準、保健所への報告判断基準などを具体的に記載。また、営業継続の判断基準や、お客様への説明方法なども含めることが望ましいです。

専門業者への依頼をお勧めする理由

ここまで、自社または入居するテナントとの連携での対策を紹介してきましたが、商業施設の害虫対策においては、専門業者への依頼は非常に重要です。
専門知識と経験を持つ業者は、効果的かつ安全な害虫駆除を行えます。

専門業者へ依頼するメリット
・法令に準拠した適切な薬剤使用と処理
・最新の害虫駆除技術と専門知識の活用
・定期的な予防処理による継続的な衛生管理
・緊急時の迅速な対応体制
・責任所在の明確化による安心感

専門業者に依頼することで、適切に薬剤を使用して駆除されます。
特に一般のお客様の出入りも多い商業施設では不適切な薬剤の使用でお客様に被害が生じる危険性もあります。老朽化などで発生頻度や発生量が増えた施設は特にプロに任せることをお勧めします。

また定期的な予防処理による継続的な衛生管理も、専門業者依頼の重要なメリットです。計画的な予防措置により、害虫の発生を未然に防ぐことができます。さらに、万が一の緊急事態が発生した場合でも、24時間対応などの迅速な対応体制が整っているため、被害の拡大を最小限に抑えることができます。

専門業者選定のポイント

そして害虫駆除の専門業者を選定する際は、以下の基準に基づいて慎重に判断することが重要です

・資格と実績
・安全管理体制
・サービス内容と料金体系
・アフターフォロー体制

信頼できる専門業者を選定するためには、まず防除作業監督者などの必要な資格保有状況と、商業施設での施工実績を確認することが重要です。
特に、自社の施設と同規模・同業種での対応実績がある業者は、施設特有の課題や注意点を理解している可能性が高く、より適切な対応が期待できます。

安全管理体制については、使用する薬剤の安全性証明や施工方法の説明、作業員の教育体制などを確認しましょう。

料金体系については、見積もりの明細が明確で、追加料金の発生条件なども含めて確認することをおすすめします。
定期的な予防管理から緊急対応まで、必要なサービスが包括的に提供されているかも確認が必要です。

まとめ:持続可能な害虫対策の実現に向けて

商業施設の発生頻度の高い害虫・ネズミの対策から、専門業者への外注のメリット、自社で取り組む効率的な管理方法までご紹介してきました。

様々な業種業態のテナントが入居する商業施設では発生する害虫も対策方法も多種多様です。専門の害虫駆除業者に外注することで、専門知識と技術を活かした確実な駆除、最新の方法や機材の活用、複数店舗の一括管理によるコスト削減などが可能になります。

一方で、害虫駆除業者による施工後も店舗側の日常的な衛生管理は欠かせません。プロと連携しながら、継続的な取り組みを行うことが重要です。

スマートサプライでは、商業施設の害虫防除並びに定期メンテナンスを実施しています。

・施設全体の衛生管理ができていない。

・すでに駆除業者に依頼しているが成果を感じない。

・もっと効率的に店舗の衛生管理をしたい

といったお悩みがある方は是非一度お問い合わせください。

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