食品倉庫の害虫駆除を専門家に任せるべき理由|失敗しない業者選びのポイント

未分類

食品倉庫における害虫やネズミの発生は、自社はもちろん、関係する物流にも影響を及ぼす深刻な問題です。

製品の品質低下、廃棄・回収、営業停止による経済的損失だけでなく、取引先からの信頼喪失にもつながりかねません。

しかし食品倉庫は飲食店等と異なり、出入りが少ないことや、建物の設計自体が害虫等の侵入を防ぐ構造になっているなど、実は害虫・ネズミが発生しづらい環境でもあります。

「入り口に虫除けシートをぶら下げているだけ・・・」という方も多いのではないでしょうか?

本記事では、食品倉庫の害虫・ネズミ問題について、発生する場合の原因から効果的な予防策、さらに万が一のリスクを回避するためにお勧めしていることなど実践的な情報をお届けします。

多くの倉庫が自社で害虫駆除を行う理由

多くの食品倉庫が害虫・ネズミ駆除を外部に頼らず自社での対応を選択する理由には、以下のような背景があります。

1) 害虫・ネズミが発生しない環境である
冷凍・冷蔵倉庫など低温の倉庫はそもそも害虫やネズミが発生しないことが多いです。

2) 食品が密閉された状態で保管されている
倉庫に保管されている食品は、包装や梱包がしっかり行われていることが多く匂いなどで害虫・ネズミが誘引されづらいことがあります。

3) 食品加工や調理が行われない
倉庫では食品を加工することはなく、発生原因である匂いやクズがほとんど発生しません。

4) 侵入を防ぐ建造構造になっている
多くの倉庫の建物設計には、ネズミや害虫が侵入しづらい構造(隙間がない、排水口にカバーがあるなど)が採用されています。

5) 人の出入りが少ない
飲食店はお客様やスタッフの出入りが頻繁で、ドアや窓が開放される時間が多いのに対し、倉庫では出入りが比較的少ないため、外部からの侵入リスクが低くなります。

上記のような「そもそも発生しづらい環境」であることに加え、経費削減の観点から自社対応を選択するケースが目立ちます。
しかし、発生頻度から考えると合理的に見える自社対応という選択には、実は様々なリスクが潜んでいます。

自社での害虫駆除の危険性

食品倉庫で自社で害虫駆除をおこなうと、長期的に見て大きな損失を招く可能性があります。

どのようなリスクがあるのか?詳しく解説します。

1. 食品汚染の危険性
まず、薬剤の不適切な使用による食品汚染の危険性です。

殺虫剤の種類や使用量を誤ると、保管している食品に薬剤が付着し、食品衛生法違反となる可能性があります。噴霧系の薬剤や長期間設置するような薬剤は特に注意が必要です。

2. 作業者の健康被害
慣れない従業員が作業することで、作業者の健康被害のリスクもあります。

リスクの種類リスクによる影響
急性中毒薬剤の吸引による呼吸器系への悪影響
慢性被害長期的な薬剤接触による皮膚障害
二次被害不適切な換気による周辺従業員への影響

3. 法的リスク
食品衛生や労働者の安全性などに考慮し、各法律にも対処が必要です。

この他にも自治体が定める条例や、さらには海外などの取引先の基準を満たすことやチェックすることは非常に難しいです。自社だけでやろうとせず外部のパートナーを頼ることが大切です。

4. サプライチェーン上のリスク
さらに、近年増えているのがサプライチェーン上での混入・汚染が不明な場合のリスクです。

食品倉庫では害虫が発生していなくても、前後の工程で混入または汚染した場合、各工程で混入の可能性を探るため倉庫にもチェックが入ります。

その際に、定期的な衛生管理や対策のレポートなどがないことで混入の発生を否定できないというケースが近年増えています。

日頃から検査や対策をしていればすぐに対応できたはずが、大規模な調査等につながれば発生原因を完全に否定できるまで業務停止ということにもなりかねません。

たとえ害虫が発生していなくても定期的な調査や管理を含めて専門業者へ依頼することを強くお勧めしています。

専門業者に依頼すべき4つの理由

食品倉庫の害虫駆除を専門業者に依頼するメリットは大きく4つあると考えています。

1. 法令に準拠した安全な駆除方法
食品衛生法や農薬取締法などの関連法規に完全準拠した駆除方法を実施します。
プロの知識により、使用する薬剤も食品への影響を考慮した適切なものを選定できます。

2. 報告書の作成と保管
外部の駆除・衛生管理業者へ依頼すると作業内容や現在の倉庫の状況を記した報告書が作成されます。万が一自社もしくはサプライチェーン上の他社で害虫・ネズミが発生し商品に影響した場合に自社が原因ではないことを保証してくれる情報の一つになります。

3. 予防から駆除後のフォローまでの一貫体制
単なる駆除だけでなく、予防対策から事後のモニタリングまで、包括的にサポートします。駆除後も定期的な巡回点検を実施することで、害虫の再発を防止します。

4. 食品倉庫特有の衛生管理ノウハウ
食品倉庫特有の温度・湿度管理や、保管品目に応じた最適な駆除方法を提案します。食品の品質を損なうことなく、確実な害虫発生予防を実現します。

信頼できる害虫駆除業者の選び方

食品倉庫の害虫駆除業者を選ぶ際は、以下のポイントを重視して選定することをお勧めします。

確認項目チェックポイント
法的要件・建築物ねずみ昆虫等防除業の登録
・防除作業監督者の常駐
専門性・食品衛生コンサルタントの在籍
・IPM(総合的有害生物管理)の導入実績
実績・食品関連施設での施工実績
・取引先からの評価
対応力・24時間緊急対応の有無
・事後フォローの体制

また、以下の項目も重要な判断基準となります:

  • 見積書の内容が具体的で分かりやすいか
  • 使用する薬剤の安全性証明を提示できるか
  • 作業手順書や報告書のフォーマットが整っているか
  • 従業員教育のプログラムが確立されているか

これらの要件を満たす業者であれば、安心して害虫駆除を依頼することができます。
特に、複数の業者から見積もりを取り、実績や対応の丁寧さを比較検討することをお勧めします。

効果的な害虫駆除のための準備と対策

害虫駆除を効果的に行うためには、専門業者に依頼する前の適切な準備が重要です。

【事前準備チェックリスト】

  • 倉庫内の整理整頓と清掃
  • 不要な段ボールや資材の廃棄
  • 壁や床の亀裂・隙間の確認
  • 換気口や排水溝の点検
  • 食品の保管状況の見直し

特に以下の2点については重点的な対応が必要です。

  1. 環境整備
  • 倉庫内の温度・湿度管理を徹底
  • 通気性の確保と結露防止
  • 照明管理による虫の誘引防止
  1. 情報収集と記録
  • 害虫の発見場所や頻度をメモ
  • 被害状況の写真撮影
  • 過去の駆除履歴の整理

これらの準備を整えることで、専門業者による駆除作業がスムーズに進み、より高い効果が期待できます。

まとめ:コストと安全性を考慮した適切な選択

食品倉庫における害虫駆除は、短期的なコスト削減よりも、長期的な視点で判断することが重要です。

食品倉庫の害虫駆除は、単なるコストではなく「投資」として捉えることが賢明です。信頼できる専門業者と継続的な関係を築くことで、安全かつ効果的な害虫対策が実現できます。

スマートサプライでは、食品倉庫の害虫・ネズミ防除並びに現状調査や監査に向けた報告書作成を支援しています。

・倉庫の衛生管理ができていない。

・監査に向けて準備をしたい。

・いつでも頼れるパートナーを探したい。

といったお悩みがある方は是非一度お問い合わせください。

Follow me!

PAGE TOP
タイトルとURLをコピーしました