きまぐれ起業日誌2:新規事業をやるということ

きまぐれ起業日誌2:新規事業をやるということ

企業勤めをしていた頃は、よく若手から「新規事業がやりたいです」という声を聞いた。やや謙虚な若手だと「まずは既存事業でスキルをつけて、それから新規事業をやりたいです」となる。

ちなみに、新規事業をやりたいという声に対して個人的な肯定否定はない。むしろ、何もやりたいことが無いよりよっぽどよいと思う。

ただ、意識すべきだと思うのは、何を持って新規とすべきか、だ。

おそらく先の声は、世の中に何か自分が関わって新しいものを生み出したいという気持ちから生まれたのだろう。良いことだと思う。

他方、新しいものというのは必ずしも新規事業から生まれるものではないというのが今回のポイントだ。

例えば、世の中におけるイノベーションは、全く新しい何かを発明することから生まれることもあるが、その多くは既存の物事のブラッシュアップから生まれていると思う。

例えばトヨタの強さは、車を作ったこと、ハイブリッドを導入したこと、などもあるが、ジャストインタイムを浸透させたことも大きな要素であることは有名だ。ディーラー網を構築したマーケティングもしかり。そして、おそらく本当の強みはそうした著名な仕組みよりも、日々の目立たない改善活動にあろう。

模倣されないプロダクトもビジネスも難しいし、そのスピードも早まる昨今、本当に新規と呼べるものは何か。新しい事業を作っても、利益を生み出せなければ意味はないし、おそらくその事業はほぼ先駆者がいたり、代替可能な事業やプロダクトが存在する。

そうした中、新規事業も良いけれど、既存事業のブラッシュアップも新規と呼んで良いと思うし、ある意味でスキルとしてはそちらの方が再現性が高いと感じる。

そして、これは蛇足だけど、新規事業は本当に面倒くさい。仮説検証に時間がかかるし、リソースが乏しければしょーもない事務作業に忙殺される。そんな作業は事務の人がやってくれるから、と思っているなら、それも効率考えたら間違っていないのだけれど、例えば将来自分でスタートアップやるならそこも経験しておいた方がいいだろう。

それらを全部やれたところで、やっと土俵に立てるといった感じだ。しかも成功確率高くないから賞賛を受けることも少ない。

それでも新規事業やりたいですか?

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masafumi.nishizawa administrator

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